こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、その発想力に脱帽してしまう仕掛けがついた絵本で、2008年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞した作品をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Emily Gravettさんが文とイラストと仕掛けを手掛け、2008年にケイト・グリーナウェイ賞に輝いた絵本『Little Mouse's Big Book of Fears』です。
YL 0.4~0.6程度 語数は90語です。
本の内容のご紹介
表紙を見ると、この本の作者である"Emily Gravett"が消されて、"Little Mouse"の文字が。
そう、この本の主人公は、表紙のカバーの穴から見える、白い小さなネズミさん。
表紙カバーからいきなり仕掛けがついたこの本は、様々な恐怖を紹介した本(Big Book of Fears)という設定になっています。
そして、このBig Book of Fearsの中身としては、ページの左肩に"-phobia"(~恐怖症)の単語が各ページに書かれ、その下には"Use the space below to record your fears."という小さな文字が書かれ、余白が広がっている構成になっています。
そして、その余白に、この本の主人公のLittle Mouseが、鉛筆で描いた絵や文字、そして豊かに配置されている仕掛けを見て楽しむ構成になっています。
具体的には、最初のページで紹介されているのは、Arachnophobia (Fear of spiders)と、Entomophobia (Fear of insects)で、そこに蜘蛛や小さな虫を怖がるLittle Mouseが描かれている構成になっています。
このように、Little Mouseが本の中を移動しながら、絵や文字を描き、紙の切れ端や、地図やめくり絵などを、イマジネーションたっぷりに配置しながら楽しませてくれる絵本です。
何だか、読んでいるこちらまで頭が柔らかくなるような絵本です。
もし気になれば、チェックしてみてくださいね。
最後に
この記事で何度か出してきた「ケイト・グリーナウェイ賞」というのは、イギリスの絵本に与えられる名誉ある賞のことです。その記事もあるので、もしご関心があれば、チェックしてみてくださいね。また、この本以外にも、ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品をこれまでいくつかご紹介しています。もしご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね!
今回は、2008年にケイト・グリーナウェイ賞に輝いた絵本『Little Mouse's Big Book of Fears』を紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!