こんにちは。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、多読の効果を説き、成功する多読の方法を提示した重要な論文、Renandya (2007)をご紹介したいと思います。
論文のデータ
今回ご紹介するのは、以下の論文です。230編以上の論文などで引用されている、有名な論文の一つです。
Renandya, W. A. (2007). The power of extensive reading. RELC Journal, 38(2), 133-149.
https://www.researchgate.net/publication/249768826_The_Power_of_Extensive_Reading
論文の内容のご紹介
この論文では、研究で主張されている多読の様々な効果に加え、多読を取り入れて効果を上げている指導方法をまとめています。
この論文では、このブログでも以前ご紹介した、Elley & Mangubhai (1981)や、Mason & Krashen (1997)や、Hafiz & Tudor (1989)などの文献を引用しながら、多読によって、言語習得の様々な側面に効果的であることを述べています。
これらの研究の詳細は、もしご関心があれば、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
そして、論文の最後の方では、成功する多読の特徴を7個挙げています。
- Students Read Large Amounts of Material
- Students Usually Choose What They Want to Read
- Reading Materials Vary in Terms of Topic and Genre
- The Material Students Read Is within their Level of Comprehension
- Students Usually Take Part in Post-Reading Activities
- Teachers Read with their Students, thus Modeling Enthusiasm for
Reading- Teachers and Students Keep Track of Student Progress (pp. 142-144)
つまり、多くの英語を読み、本選びは生徒に任せ、豊富なジャンルやトピックの図書を揃え、生徒は分かるレベルの英語を読み、読んだ後の言語活動に参加し、先生も生徒と一緒に読み、先生も生徒も読書記録を取る、ということです。
この7か条、納得ですよね。
最後に
この論文で述べられていた「多読成功の7か条」は、以前このブログでご紹介した、Day & Bamford (2002)の多読10原則ともかなり共通しますので、そちらの記事も再度掲載しておきますね。
ここで紹介した以上のことが知りたい場合には、ぜひ、論文を読んでみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬