こんにちは。
お立ち寄りいただき、ありがとうございました。
今回は、イギリスで出版された絵本に授与される名誉ある賞、ケイト・グリーナウェイ賞に輝いた英語の絵本を一冊ご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、1992年にケイト・グリーナウェイ賞に輝いた絵本『Zoo』です。イギリスが生んだ偉大な作家でありイラストレーターで、日本にもファンの多いAnthony Browneさんが手がけた、リアルでユーモラスな絵本です。
YL 1.2~1.6程度 語数は652語 Lexile: 580Lです。
本の内容のご紹介
シマウマ模様の表紙が印象的なこの絵本に登場するのは、ぼく、弟のHarry、お父さん、お母さんの4人です。本当によくある一般的な家族ですよね。
この家族が、動物園に行って休日を過ごすという、これまたよくある一日を、ぼく(I)の1人称で描いた作品です。
この日は動物園に行くとあって、朝からワクワクのぼくとHarry。ところが、動物園に行く前の道が大渋滞で、ぼくもHarryもぐずり出し、ケンカが始まってしまいます。お父さんはすぐにぼくだけに怒るし、それに、お父さんがツマラナイことを言って、雰囲気もサイアク。
動物園に行って、本当はゴリラと猿を見たかったのに、その前にツマラナイ動物を見なきゃ辿りつかない。象は臭いし、せっかくお母さんが買ってきたチョコレートも、お父さんが食べることを許してくれないし…。
おなかペコペコなのに…。それに早くゴリラと猿のところに行きたいのに…。
この絵本のすごいところは、本当によくある一日を描き(特に大きな出来事が起こるわけではない)、だからこそ、そのリアルさに知らぬうちに感情移入をして読んでしまうところです。
もちろん、Anthony Browneさんの代名詞ともいえるゴリラの迫力は抜群ですが、お父さんのツマラナイ言葉や、ちょっと頑固なところまで、その場の空気感とともに伝わってくるのが本当にすごいです。
さすがは、Anthony Browneさんです。
最後に
この本には、『どうぶつえん』の邦題で和訳版が出ていますので、合わせて紹介させていただきます。
また、このブログでは、「ケイト・グリーナウェイ賞って何?」という記事とともに、いくつかのケイト・グリーナウェイ賞受賞作品をご紹介しています。もしご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね♪
今回は、1992年にケイト・グリーナウェイ賞に輝いた絵本『Zoo』を紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!