こんにちは♪
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、世界中で広く読まれる名作を世に残しておられる、アメリカの児童文学作家であり、イラストレーターであるChris Van Allsburgさんの作品の一つをご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。しばしば、「絵本の魔術師」とも称されるAllsburgさんの人気は、『Jumanji』や、『The Polar Express』といった作品を挙げれば、十分に伝わるかと思います。翻訳版である、『ジュマンジ』や、『急行「北極号」』の方で、Chris Van Allsburgさんの作品に親しまれた方も多いのではないでしょうか。あるいは、村上春樹さんのファンの方ならば、村上春樹さんがChris Van Allsburgさんの作品を多く翻訳したということでご存知かもしれません。
今回は、実話をもとにしたChris Van Allsburgさんによる絵本『Queen of the Falls』をご紹介したいと思います。
YL 4.0~5.0程度 語数は3,471語 Lexile: 1060Lの本です。
本の内容のご紹介
この本で描かれているのは、何と、あのナイアガラの滝を、樽の中に入って落ちて、生還したという、かなりぶっ飛んだ(!)女性です。Anne Edson Taylorさんという実在した女性で、62歳の時にこの勇気ある行動(蛮行?)に及んだということです。
ダンスや礼儀作法の教室で先生をしていたTaylorさんですが、次第に生徒が減り、老後への十分な蓄えもなく、自らの余生に不安を抱えるようになりました。そこで、誰もしていないことをすることで名誉と財産を手に入れたいと考え、この行動を思いつきました。
全く無鉄砲な行動ですが、樽の設計を自分で考え、製作指揮をとり、そして実際にあのナイアガラの滝を下りて生還したのですから、きっと頭はいい方なのでしょうね。
この本では、樽の作成、滝を下りることで有名になるための準備、そして滝を下りる当日の様子などが子細に描かれています。そして、滝を下りた後日談も。
計画通り無事に滝を下りることができたTaylorさんでしたが、その後、思い通りに名誉と財産を手に入れることができたのか、どうぞ読んでみてくださいね♪
白黒で描かれたイラストは、圧巻の表現力です。物語る絵の迫力と、世界一流のイラストレーターの凄みを感じずにはいられません。
最後に
Anne Edson Taylorさんのお話は、以下の本でも紹介されています。
Where Is Niagara Falls? (YL 2.8~3.8; 7,653語; 780L)
この本の日本語の翻訳版は、『ナイアガラの女王』の邦題で刊行されています。訳は、江國香織さんが担当されました。村上春樹さんに、江國香織さん。「一流は一流を知る」ということなのでしょうね。合わせてご紹介させていただきます。
Chris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
このブログでは、他にも多読や読書で楽しめる英語の本を、他にも紹介しています。ご関心がありましたら、合わせてチェックしてみてくださいね♪
このブログでは、多読や読書で楽しめる英語の本を、他にも紹介しています。もしご関心がありましたら、合わせてチェックしてみてくださいね♪
今回は、絵本の魔術師による『Queen of the Falls』のご紹介でした。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬