こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、「絵本の魔術師」の異名を持つChris Van Allsburgさんによる、不思議な絵本をご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。そのイラスト、世界観にはまった方は、村上春樹さんをはじめ、日本人にも多くいるかと思います。
今回は、『The Stranger』をご紹介したいと思います。
YL 1.8~2.2程度 語数は927語 Lexile: 640Lの本です。
本の内容のご紹介
農夫のBaileyにとって一番好きな時期がやってきた。
夏が秋に変わる時期である。それは、心地よい気候や、美しく色づく景色だけでなく、農夫のBaileyにとっては実りの秋という側面もあったのではないだろうか。
ご機嫌に口笛を吹きながらトラックを運転していると、何か大きな物に当たってしまった。「しまった、鹿をひいてしまった」と思ったBaileyは急いでトラックを降りると、そこには男性が一人倒れていた。
最悪の事態を恐れたBaileyだったが、男性は目覚め、何かに怯えたような様子だった。
Baileyは、その「名前のない男(the stranger)」をトラックに乗せて、家に連れて帰り、手当をする。
医師に来てもらい診てもらうが、「きっと数日のうちに自分が誰か、どこから来たのかを思い出すだろう」とのこと。
Baileyとその妻は、この名前のない男にしばらくの間、衣食住を与える。
その度、この男は、全てが新しい経験であるかのような振る舞いを見せた。
寝食を共にする時間が増え、次第に家族の一員のようになっていったが、ある日、奇妙な光景を目にする。遠くの木々は赤く色づいているのに、Baileyの家の周りの木々は緑の葉のままだった…。
それを見たこの名前のない男は…。
一体、彼は何者なのか?
この問いに対する答えは、読者に委ねられています。
さまざまな解釈が可能で、強い余韻を残す本です。
場面設定、ストーリー展開、イラスト、どれをとっても一級品です。
読むべき絵本作家がいるとしたら、その一人は間違いなくAllsburgさんですね。
気になれば、是非、ご自身で味わってみてくださいね!
最後に
この本には、村上春樹さんの訳で『名前のない人』の邦題で日本語版も出ていますので、ご関心があればこちらもどうぞ。
Chris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬