こんにちは♪
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、「絵本の魔術師」の異名に違わない、Chris Van Allsburgさんによる映画を見ているように楽しめる上質の絵本をご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。そのイラスト、世界観にはまった方は、村上春樹さんをはじめ、日本人にも多くいるかと思います。
今回は、『The Widow's Broom』をご紹介したいと思います。
このセピア色のイラストを見ただけでも、Allsburgファンにとってはゾクゾクしますよね!!
YL 2.5~3.0程度 語数は1,624語 Lexile: 710Lの本です。
本の内容のご紹介
魔女のホウキも次第に魔法の力が弱まるという。
ある日、魔法の力が弱まったために、ホウキから魔女が未亡人の庭に落ちてしまった。
未亡人が手当てをすると魔女はほどなくして回復し、姿を消す。
魔法のホウキを残して。
魔法のホウキは掃除、薪割り、家畜への餌やりなどの家事をこなすだけでなく、ピアノも弾きこなした。
そんなホウキの様子を近所の子どもが目にするのに時間はかからなかった。
すぐに魔法のホウキの噂は広がり、遠くからも一目見ようと多くの人がやってきた。
最初はホウキを恐れていた人が多かったが、その熱心な仕事ぶりにそれが無害な存在であることを理解し始めた。
しかしある午後のことだった。
近所の子ども2人と犬が、仕事中のホウキに執拗にちょっかいを出してきたのだった。
ホウキは2人を小突き、それを見て嚙みついてきた犬を放り投げてしまう。
子どもの親はひどく立腹し、ホウキを捕まえ、焼き払おうとするが…。
この続きが気になれば、是非、読んでみてくださいね!
最後のオチも秀逸です。
わずか1,500語強の分量のお話ですが、まるで映画を見ているかのように楽しめます。
セピア色のイラストはミステリアスで雰囲気抜群。
本を閉じた後も余韻が残ります。
Allsburgさんの力量にはいつも感服させられます。
最後に
この本には、村上春樹さんの訳で『魔法のホウキ』の邦題で日本語版も出ていますので、ご関心があればこちらもどうぞ。
Chris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬