こんにちは。
今回は、イギリスで出版された絵本に授与される名誉ある賞、ケイト・グリーナウェイ賞に2003年に輝いた、大人の味のするシンデレラ物語をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、イングランドご出身の作家・イラストレーターのShirley Hughesさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Ella's Big Chance: A Fairy Tale Retold』です。2003年にケイト・グリーナウェイ賞を受賞した名作です。
YL 2.5~3.0程度 語数は2,765語です。
本の内容のご紹介
町の閑静な一画で洋服店を営むCindersさん。奥さんに先立たれ、一人娘のEllaと、ドアボーイのButtonsと店を切り盛りしていました。
小さな洋服店ではありますが、腕のいいCindersさんが作る洋服を求めて、遠くからもお客さんがやってくる名店でした。
ところが、Cindersさんが再婚した日を境に、Ellaの環境は一変します。
鋭い目つきをした、綺麗に着飾った再婚女性は、ファッションモデルの出で立ちをした2人の娘を連れて、店の経営を掌握していったのです…。
店は繁盛したのですが、その背後でEllaは寝る間もないほど忙しく働かされることに…。Cindersさんも再婚相手に頭が上がらず、唯一Ellaの心の内を理解してくれたのがButtonsでした。
そしてある日、海外から公爵が帰国し、舞踏会が開催されることになり、Cindersさんのお店に招待状が届きます。舞踏会に浮足立つ再婚相手と連れ子。
そして、舞踏会に参加できないElla。
悲しみに暮れるEllaのもとに、訪れたのは…?
シンデレラを元にしたお話ですが、登場人物が一人多く、Ellaのぽっちゃりした体型も印象的に描かれ、アレンジが加えられています。
そして、最大のアレンジは、最後のエンディングで、大人のテイストのするシンデレラ物語です。
気になれば、ぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
最後に
このブログでは、「ケイト・グリーナウェイ賞って何?」という記事とともに、いくつかのケイト・グリーナウェイ賞受賞作品をご紹介しています。もしご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね♪
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!