こんにちは♪
今回は、アメリカ原住民に伝わる伝説を描いたコールデコットオナー賞受賞作品をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Stephen Gammellさんの『Where the Buffaloes Begin』という英語の絵本です。1982年のコールデコットオナー賞受賞作品で、日本語の和訳版は刊行されていない本です。
YLは3.5~4.5程度 語数 2,868語 Lexile: 990Lです。
本の内容のご紹介
あるアメリカ原住民に伝わる伝説がありました。それは、かつてその部族の首長として皆から尊敬されていたNawaがしばしば語り継いでいた伝説であり、Nawaが生きていた時代の遥か前からも存在していた伝説す。何でも、決められた夜、決められた時間に湖に行けば、その湖からバッファローたちが現れ、岸に向かって集団で向かうという伝説です…。
この本の主人公は、10歳のアメリカ原住民のLittle Wolf。同世代の友人たちよりも速く走り、勇敢な少年です。春のにおいが感じられるこの日、Little Wolfは長年募らせてきたバッファローの伝説を確かめたく、早朝に湖に向かいました。
ポニーに乗り、ただ広い草原を、何時間も何時間かけて湖に向かいます。途中で敵対するAssiniboins族に出会わないように用心しながら…。
そして、ついに湖の近くに着き、そこでその時を待ちます…。Nawaの歌を思い出しながら…。
そして、遂に、バッファローたちが湖面に姿を現します…。何頭も、何頭も…。すごい数です…。そして、この後、Little Wolfは…?バッファローたちは…?
このお話の結末は、ぜひぜひ、ご自身で確かめてみてくださいね♪
この本の大きな魅力は、アメリカ原住民に伝わるこの伝説にまつわるお話を、鉛筆を使った白黒の絵で、実に重厚に、迫力いっぱいに描き切ったイラストです。このイラストの一部は、上でご紹介したAmazonの「試し読み」でも見ることができますので、この本のお話の続きとともに、ご関心があれば、ぜひチェックしてみてくださいね♪
書かれている英文の中には、juniper, snuggle, hobble, blotch, inhaleなど、結構難しい単語もつかわれています。多読用としてサッと読むというよりは、イラストを見ながらじっくり味わえる絵本で、子どもよりも、むしろ大人や、英語学習者に向いた絵本のように感じました。
最後に
このブログでは、コールデコット賞とは何かについて書いた記事や、他の絵本のご紹介記事もありますので、よろしければ、合わせてチェックしてみてくださいね!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬