こんにちは♪
公共図書館や教育現場で広がりを見せている多読。酒井邦秀先生が多読三原則を提唱されたり、高瀬敦子先生の『英語多読・多聴指導マニュアル』で、指導者向けのガイドが整備されたりして、2000年頃から広がってきた印象がありますね。
公共図書館でも多読は広がってきていて、『図書館多読のすすめかた』を読むと、愛知県を中心とした東海地方の多読熱には驚かされます!
もちろん、中学校、高校、高専、大学といった教育現場でも多読は様々なところで実践されていますね。その中でも、今回ご紹介したいのは、北海道大学附属図書館による「英語多読マラソン」。
HPを見れば見るほど、素晴らしい取り組みだと感心してしまいます。まずは、ウエブ上でエントリーをすると、「エクリー」という英語多読マラソン専用に開発されたシステムを利用できるようになるようです。読んだ語数は、このエクリーに記録していき、自動的に語数は計算されるそうです。
このエクリー、常に改良されているようで、このエクリーを利用することで、10万語、100万語を読んだ時点で、申請する必要なく「達成賞」が授与されるそうです。さらに、他者のレビューを見ることができたり、YLによる図書検索や、他者との競争心を上手に搔き立てる機能もついているようです。さらにさらに、卒業後も使えるようです!本当によくできたシステムですね。北海道大学の関係者でないと利用できないため、実際に使うことができないのですが、北大生が羨ましい限りです!
HPの情報からですが、2013年から始まった事業のようで、2021年の4月現在で、累計2,000人以上の学生さんや教職員の方が参加しているそうです。
そして注目なのは、これだけの取り組みが附属図書館をはじめとする関係部署が中心になってされていることです。しばしば、教育面で注目される学校の背後には、教員だけでなく熱心な事務スタッフの存在があることが指摘されますよね。旧帝国大学という威光に胡坐をかかずにこれだけの教育支援を行っている北海道大学、さすがです!!
今回は、教育現場での多読の取り組みとして、北海道大学の英語多読マラソンをご紹介しました。
ちなみに、他の教育機関の取り組みとして、京都産業大学での取り組みや、京都産業大学の先生方の論文や、豊田高専の取り組みは、以下の記事で紹介したことがあります。よろしければ、合わせてチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬