こんにちは♪
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、「絵本の魔術師」の異名を持つChris Van Allsburgさんによる、Sweetie Pieというハムスターのお話をご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。そのイラスト、世界観にはまった方は、村上春樹さんをはじめ、日本人にも多くいるかと思います。
今回は、『The Misadventures of Sweetie Pie』をご紹介したいと思います。
YL 2.0~2.5程度 語数は1,403語 Lexile: AD540Lの本です。
本の内容のご紹介
ペットショップにいたハムスターのSweetie Pieを気に入り、家に連れて帰ったのは、ピッグテールの髪をした女の子でした。
カゴに入れられて女の子の自転車に乗ったSweetie Pieは、初めて経験する太陽と青空と風と香りを感じながら、女の子家に着きました。
女の子はお母さんには内緒で自分の部屋でSweetie Pieを飼うことにして、食べきれないほどのエサを与えます。
そんな日が続き、すっかり太ったSweetie Pieは、再び自転車に乗せられて外に出ます。
そして、どうやら今度は男の子にお金で買われたようで、男の子の家に行くことになりました。けれど、その家にはペットの犬がいて、Sweetie Pieを見ては吠え立ててきます…。
数日後、今度は別の女の子に引き取られ、おもちゃのように遊ばれることになりました。ひどかったのは、プラスチックの丸いボールに入れられて、転がされてしまったことです。ボールはSweetie Pieを入れたままどんどん転がり、ようやく止まったところで疲れ果てたSweetie Pieが目にしたのは人気のない草むらでした。
女の子が戻ってくれると期待をして夜を明かしますが、女の子は現れず、代わりにボールに入ったSweetie Pieを見つけた別の女の子が連れて帰ります。
その家では、お母さんからネズミと勘違いされ、すんでのことろで叩き潰されそうなことになりながら、女の子が通う小学校でクラスのペットとして飼われることになりました。
しかし、冬の長期休暇が迫り、休暇中のSweetie Pieのお世話を申し出た男子が家に持ち帰る前に立ち寄った公園で、Sweetie Pieが入ったカゴを持ち帰るのを忘れてしまい、Sweetie Pieは置き去りにされてしまいました…。
そして、冬を迎え…。
この後、Sweetie Pieはどうなってしまうのでしょうか…?
気になれば、是非、ご自身でチェックしてみてくださいね!
飼い主の気まぐれによって生活を大きく左右される1匹のハムスターを主人公にしたお話です。登場する子どもたち一人ひとりに、しっかりとした個性と印象が与えられ、短いながらも余韻がたっぷりと残ります。
著者の力量に他なりません。
Allsburgさんによる、他のグレーを基調に描かれた絵本とは異なり、色鮮やかなイラストが印象的な本です。
ただ、Allsburgさんの作品の他の例にもれず、読み終わった後には、その美しいイラストとともに心に余韻がジーンと残ります。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
日本でもファンの多いChris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬