こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカ公民権運動家として活躍したFannie Lou Hamerさんについて描いた絵本をご紹介させていただきます。2016年のコールデコット・オナー賞とコレッタ・スコット・キング賞の新人賞(イラストレーター部門)を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Carole Boston Weatherfordさんが文を、Ekua Holmesさんがイラストを描いた、『Voice of Freedom: Fannie Lou Hamer: The Spirit of the Civil Rights Movement』です。
2016年のコールデコット・オナー賞とコレッタ・スコット・キング賞の新人賞(イラストレーター部門)を受賞した作品です。
ミシシッピー州「自由の夏(Freedom Summer)」運動運営、ミシシッピー州自由民主党(Mississippi Freedom Democratic Party)副代表を務め、アメリカ公民権運動を推し進めた、Fannie Lou Hamerさんについて書いた本です。
YL 4.0~5.0程度 語数は5,505語 Lexile: 820Lの本です。
本の内容のご紹介
1917年、アメリカのミシシッピー州のモンゴメリに生まれたハマー。
その後、公民権運動家として、黒人の権利向上に大きな影響を与えた彼女の生涯について描いた伝記の絵本です。
貧しい家に生まれ、6歳の時には綿花を摘み取る家族の仕事を手伝い始め、12歳の時に仕事に専念するため学校を中退する。
1944年に結婚する。
1961年。ハマーは手術の際、医師から同意なしに子宮摘出をされてしまう。
黒人の人口を減らすためという、今では考えられない目的のためだった。
子どもを持てないハマーは、2人の子どもを養子にする。
その夏、ハマーは公民権運動に参加するようになる。
ハマーは黒人から投票権を奪おうとする動きに憤りを感じ、自ら有権者登録を行う。しかし、このことが原因となり、プランテーションでの仕事を解雇されてしまう。
さらに1963年には、白人専用のレストランに座っていたことで逮捕され、留置所ではその後の生涯に続く損傷となるほどの残忍な暴行を受けた。
しかしそれでも、ハマーは公民権運動を止めることはなかった。
いや、さらに力強く活動を続けていく…。
アメリカの悲惨な歴史として残る黒人への差別。
しかし、現在の黒人の権利まで導いた数多くの英雄を生み出したことも事実。
アメリカでは悲惨な歴史と英雄たちの活動を、隠すことなく、現在でもこのように語り継ぐのがいい。
本書は、アメリカの公民権運動家を通して、生き方を学べる本です。
もし気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本の著者のCarole Boston Weatherfordさんの作品として、以前以下の作品を紹介したことがありますので、合わせてご紹介させていただきます。
またこの絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他の同時期のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。
erelc.hatenablog.comerelc.hatenablog.com
なお、コレッタ・スコット・キング賞については、以下のまとめ記事があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬