こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、自分の体形に対する理不尽な批判を受けながらも、力強く自らの道を切り開いてゆく黒人の女の子を描いた、勇気づけられる絵本をご紹介したいと思います。
2024年コールデコット賞と、2024年コレッタ・スコット・キング賞画家部門オナー賞、2024年コレッタ・スコット・キング賞作家部門オナー賞という3つの賞を受賞した名作の一冊です。
本について
今回ご紹介するのは、アメリカ人作家、イラストレーターのVashti Harrisonさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Big』です。
- 2024年コールデコット賞
- 2024年コレッタ・スコット・キング賞画家部門オナー賞
- 2024年コレッタ・スコット・キング賞作家部門オナー賞
という3つの賞を総なめにした絵本です。
YL 0.5~0.6程度、語数は307語の本です。
本の内容のご紹介
表紙に描かれた、黒人の女の子がこの本の主人公です。
大きな笑い声と、大きな心と、大きな夢をもった元気な女の子がいました。
アルファベットや数字もお勉強して、"please"や"thank you"も言い忘れることはありません。
ごはんもたくさん食べて、大好きなバレエも楽しみながら、健康で大きく成長してゆきました。
ところが、小学校2年生くらいになった頃。
それまでHappyだった女の子に変化が出てきます。
自分の身体に合うバレエの服が見つからなくなったり、
サンタさんからは「もう大きな子どもだから」と言われてしまったり、
子ども用のブランコで遊んだ後、体がはまってしまって抜けられなくなったり
してしまいます…。
周りの子どもからは嫌な言葉でたくさん嘲笑され、大人からも「もう大きいんだから、子ども用のブランコが使えないのはわかるでしょ」と注意されてしまいます…。
嫌な言葉は簡単には頭から離れるものではありません。
自分に自信が持てず、目立たないように過ごすようになってしまいました…。
親切なアドバイスをしてくれるような大人もいるけれど、それは全然親切ではなくて…。
たまらくなってしまった女の子でしたが、この後…。
体が大きい―
その見た目で、「もう大きいんだから…」という言葉を投げかけてしまいがちですよね。ただ、精神面ではまだまだ子ども。特に、「黒人の女の子」という要素が、ひょっとして、より厳しい目を周りから向けられた可能性を少し懸念してしまいます。
理不尽な声かけをしてきたのでは、と、読んでいて大人として自らのこれまでの言動が恥ずかしくなってしまいました。
「自分は自分」と受け止めて、力強く進みだしたこの女の子。本当に素敵です。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
この本が受賞したコールデコット賞については、以下の記事から、その賞の特徴や過去の受賞作品を確認することができますので、よろしければチェックしてみてください!
以下は、近年のコールデコット受賞作品の一部です。
コレッタ・スコット・キング賞については、以下の記事に説明と、過去の受賞作品の一部が書かれていますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
以下は、近年、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞を受賞した作品の一部です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬