こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、壺に記された黒人奴隷の歴史を描いたノンフィクションの絵本をご紹介したいと思います。2011年のコールデコットオナー賞と、2011年のコレッタ・スコット・キング賞(イラストレーター部門)をダブル受賞した名作です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Laban Carrick Hillさんが文を、数々の賞を受賞されているBryan Collierさんがイラストを手掛けた絵本、『Dave the Potter』です。2011年のコールデコットオナー賞と、2011年のコレッタ・スコット・キング賞(イラストレーター部門)をダブル受賞した名作です。
YL 3.0~3.5程度 語数は1,736語 Lexile: AD1100Lの本です。
本の内容のご紹介
黒人奴隷のDaveは、見事な壺をいくつも作り上げた。
そして、完成した壺には、自らの名前と、詩を刻んでいたのだ。
当時、黒人奴隷が自らの名前を残したり、高い技能を披露することは、ご法度だった。
白人たちの反感、いや、危機感を煽る行為であるからである。
しかし、この記録が、当時のDaveの作品の存在を示した、確かな証拠となった。
この絵本は、黒人奴隷のDaveと作品を、詩的な英文と、水彩画とコラージュで美しく表現したイラストで紹介したノンフィクション作品です。
特に素晴らしいのは、黒人のイラストを描かせたら右に出る者はいないのではないかとも思わせる、Bryan Collierさんによる雰囲気たっぷりのイラストです。
表紙からも、表情や、動きが感じられるイラストであることがわかりますね。
気になれば、2つの名誉ある賞を受賞したこの作品を手に取ってみてくださいね!
最後に
この絵本には、『つぼつくりのデイヴ』の邦題で、和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
コレッタ・スコット・キング賞の概要と作品の紹介は、以下の記事からどうぞ。
Bryan Collierさんがイラストを手掛けた絵本としては、以下の記事もあります。
どの作品もお薦めですので、よろしければ、合わせてお読みください!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬