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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、地球市民として知って起きた今後民主共和国の歴史や地理などを学べる英語読本をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介する本は、 Megan Stineさんが文を、Dede Putraさんがイラストを手掛けた英語読本、『Where Is the Congo?』です。
元々は、アメリカの子ども向けに書かれた本ですが、日本でも多読用として人気のあるシリーズです。
YL 2.8~3.8程度 語数は8,088語 Lexile: 800L
シリーズ:Where Is...の本です。
本の内容のご紹介
アフリカに存在する2つの国。
本書は、コンゴ民主共和国を中心にして、その歴史や地理や自然などを紹介した本です。特に、この国が持つ壮絶で悲惨な歴史は、地球市民として知っておくべきものだと思います。
アメリカ人冒険家Henry Morton Stanleyが、ナイル川の源流を求めてアフリカに入り、消息不明になっているイギリス人冒険家David Linvingstoneを探す使命を受けて、多くの現地人を過酷な状況で引き連れて旅する場面から本書は始まる。
StanleyがLivingstoneをタンガニーカ湖付近で見つけ、その後に発見することになったのが現在のコンゴであることが最初に説明されている。
コンゴの原住民はピグミーとされていること、14世紀にはコンゴ王国が築かれ、法が制定され、税も徴収し、奴隷制が敷かれていたことが、その初期の歴史として説明されている。
そして多くのページが割かれているのが、15世紀に入ってヨーロッパ列強による支配が始まったころからである。
ポルトガル人が来ると奴隷貿易が開始され、見返り品を求めてコンゴ人が他のコンゴ人を捕らえて奴隷にしてヨーロッパに売りさばくという体制ができてしまう。
そしてコンゴを悪夢に落としたのが、ベルギーのレオポルト2世による支配期。
レオポルト2世は、自らの私腹を肥やしたいという一心で、まるで「ケーキの一切れ」を取るような感覚で、コンゴを自らの領地にしようとしていた。
Stanleyを再びコンゴに派遣し、現地の村長たちに強引に了承を取り、レオポルト2世による実効支配が始まってしまった。
表向きは奴隷制を廃止して、自由の国にするという建前でアメリカやヨーロッパの了解を得た後、白人の指揮により、コンゴ人がコンゴ人を統治するという間接統治を始める。
そして、駅の建設や、象牙やタイヤの原料となるゴムの採取のために過酷な労働を貸すだけでなく、意に沿わない現地住民は容赦なく命を奪った。
この事態に気づくことになった2人の告発があり、賄賂などでもみ消そうとしたレオポルト2世側の動きもあったが、アメリカをはじめ他国にこの事態が知れ渡り、その領土はベルギーに渡ることになる。
しかし、この後も、国の独立、モブツによる独裁など、さまざまな問題を抱えていることが描かれている。
ホロコーストや、ポルポトによる所業などは、比較的多く知られていますが、レオポルト2世によるコンゴの歴史も地球市民として知っておくべきことだと思います。
地球市民として重要な歴史を知ることができる英語読本です。
最後に
Who Was...シリーズ、Where Is...シリーズ、What Was...シリーズとして、以下のまとめサイトや紹介した本があります。ご関心があれば、合わせてどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬