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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、多くの名作の詩を生み出したラングストン・ヒューズとその子どもの作品の魅力を楽しいイラストで表現した絵本をご紹介したいと思います。
2024年にコールデコット・オナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞のイラスト部門でオナー賞に選出された一冊です。
本について
今回ご紹介するのは、Jason Reynoldsさんが文を、Jerome PumphreyさんとJarrett Pumphreyさんがイラストを手掛けた絵本、『There Was a Party for Langston』です。
2024年にコールデコット・オナー賞とコレッタ・スコット・キング賞(イラスト部門)のオナー賞にダブル選出された名作です。
YL 2.0~2.5程度、語数は790語の本です
本の内容のご紹介
この本は、20世紀に詩人、小説家として活躍したLangston Hughes(1902ー1967)と、その子どもで、同じく詩人として活躍したMaya Angelou(1928ー2014)とAmiri Baraka(1934ー2014)の作品の魅力を、ユニークで楽しいイラストで表した明るい絵本です。
この絵本は、Langston Hughesの講堂の開館を祝うパーティーにて、参加したMaya AngelouとAmiri Barakaが躍って楽しむ写真を見て、「詩人である2人が躍るのか!」と驚いた著者(Jason Reynoldsさん)が、インスピレーションを受けて書かれたものです。
したがって、この絵本の場面設定は、パーティー。
賑やかで華やかなパーティーの雰囲気に合致して、Langston、Maya、Amiriの作品の魅力がユニークなイラストを通して表現されています。
例えば、Langstonが書いた文字が、時にドラムのように響き、時にお母さんが子どもを包み込むように温かなものとなって読み手に伝わる。
公民権運動活動家でもあったMayaが使う"woman"は、時に"mountain"のように大きく響き、捕らわれた"cage"というのは遠くの場所のものであるかのように思わせる。
Amriが使う"black"は、過去の悲惨な歴史を思い出すようにも、明るい未来を照らし出すようにも響く。
偉大な詩人たちが繰り出す言葉のインパクトを、イラストが存分に表現しています。
名誉ある賞をダブル受賞したこの作品、気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
この本の著者のJason Reynoldsさんの作品としては、以下の本もご紹介してことがあります。
この本が受賞したコールデコット賞(オナー賞含む)については、以下の記事から、その賞の特徴や過去の受賞作品を確認することができますので、よろしければチェックしてみてください!
以下は、近年のコールデコット・オナー賞の受賞作品の一部です。
コレッタ・スコット・キング賞については、以下の記事に説明と、過去の受賞作品の一部が書かれていますので、合わせてチェックしてみてくださいね!
以下は、近年、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞を受賞した作品の一部です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬