こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、深く心で結びつく母と娘への讃美歌のような美しい作品をご紹介したいと思います。2021年にコールデコットオナー賞を受賞した名作です。
本について
今回ご紹介するのは、ニューヨークに住まわれているCozbi A. Cabreraさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Me & Mama』です。2021年にコールデコットオナー賞(その年の絵本の優秀賞)を受賞した絵本です。表紙には、銀メダルが輝いていますね。また、2021年コレッタ・スコット・キング賞オナー賞(イラストレーター部門)も受賞しています。
YL 1.2~1.6程度、語数は639語 Lexile: AD470Lの本です。
本の内容のご紹介
表紙にお母さんと娘が仲よく並び、目を隠しています。
ちなみに、裏表紙ではお母さんと娘が手を広げて顔を見せていますので、「いないいないばあ!」をしているのでしょうか。
この絵本は、娘の一人称で綴られています。
最初のページの一節にある、"I want to be everywhere Mama is."が全てを表しているように、お母さんへの愛が溢れながら、お母さんと娘の一日を描いた絵本です。
まだお父さんも妹も寝ている朝。
娘はお母さんがいる1階に下りてきます。だって、お母さんといつも一緒にいたいから。
お母さんのコップはお花が描かれた割れるコップ。私のコップは取っ手が2つついた、割れない赤色のコップ。
お母さんの歯ブラシは赤色で大きい。私のは紫で小さい。
シャワーを浴びて、髪をとかして、ヘアクリップをつけて。
長靴を履いて、お外に出かけます…。
描かれているのは、母と娘の「よくある一日」です。
でも、娘が母を想い、母が娘を想う気持ちが、パステル絵具で描かれた力強いイラストによって、情感豊かに伝わってきます。
詩的な英文は美しく、深く心で結びつく母と娘への讃美歌のようです。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
今回は2021年にコールデコットオナー賞に輝いた作品を紹介させていただきました。2022年になった今年、またどんな絵本に出会えるのか、楽しみに待ちたいと思います。
このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬