こんにちは♪
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、世界中で広く読まれる名作を世に残し、「絵本の魔術師」の異名ももつ、アメリカの児童文学作家、イラストレーターであるChris Van AllsburgさんによるABCブックをご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。そのイラスト、世界観にはまった方は、村上春樹さんをはじめ、日本人にも多くいるかと思います。
今回は、この偉大な絵本作家が手掛けたABCブック、『The Z Was Zapped: A Play in Twenty-Six Acts』をご紹介したいと思います。
YL 0.4~0.8程度 語数は137語 Lexile: 320Lの本です。
本の内容のご紹介
この本の基本的コンセプトはABCブックと言っていいと思います。
でも、「普通の」本のように、"A is for Apple"といったものとは一線を画しています。
この本は、26文字のアルファベットが舞台上で演出(演技?)するという設定になっています。
具体例として、
まず最初の見開きの右ページに、舞台上でAの文字とともに、
何やら大きな雪のようなものが頭上からたくさん降っている絵
が描かれています。
そしてページをめくると、
"The A was in an Avalanche."(Aは雪崩の中にいた)
と書かれています。
次の見開きの右ページには、文字の上部が食べられたBの文字とともに、
犬の口元が描かれています。
そしてページをめくると、
"The B was badly Bitten."(Bはひどくかじられた)
と書かれています。
ABCを主人公にした劇にするという設定がまず面白いですよね!
そして、文字の演出(演技?)はちょっと思いつかないものばかり。
それに、様々な演出がされた文字は絵は見開きの右ページに描かれ、
「その文字は何をされたのかな?」
と考えさせて、ページをめくると、演出の説明があるという構成もいいです。
イラストのレベルの高さは、Allsburgさんなのでもちろん一級品です。
大人向けのABCブックです。
気になれば、是非、手に取ってみてくださいね!
最後に
Chris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬