こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、「絵本の魔術師」の異名を持つChris Van Allsburgさんによる、不思議なイチジクについて書かれた絵本をご紹介させていただきます。
本について
アメリカのミシガン州のご出身のChris Van Allsburgさん。そのイラスト、世界観にはまった方は、村上春樹さんをはじめ、日本人にも多くいるかと思います。
今回は、『The Sweetest Fig』をご紹介したいと思います。
YL 1.5~2.0程度 語数は760語 Lexile: AD720Lの本です。
本の内容のご紹介
とても気難しいムッシュー・ビボットという歯医者がいた。
家の中は常に整然としており、飼い犬のMarcelが家具の上に乗ろうものなら、必ずお仕置きをした。
ある朝、ムッシュー・ビボットの元におばあさんが歯の治療をしに来た。
治療が終わった後に、治療費を支払えないと言い、代わりに「なんでも夢を叶えてくれる」というイチジクを2個渡した。
その一つを食べてから寝た翌朝、Marcelを連れて散歩に出かけると、周りの人の視線が気になった。カフェの鏡に映った自分の姿は、下着姿だったのだ。さらに、エッフェル塔がぐにゃっと曲がっていたのだ。そして、これはまさに昨夜見た夢の通りだったのだ…。
そこで、残ったもう一つのイチジクを無駄にしないよう、自分が世界一のおお金持ちになる夢を見られるようにした。そして、最後のイチジクを食べようとした時…。
この後の展開は、是非、ご自身で楽しんでみてくださいね!
セピア色を基調として丁寧に描かれた上質のイラストは、現実感と虚構間の狭間を演出するには十分で、その不思議なストーリーを読んでいると、本の世界にすっかりと誘い込まれてしまいます。
場面設定、ストーリー展開、イラスト、どれをとっても一級品です。
気になれば、是非、ご自身で味わってみてくださいね!
最後に
この本には、村上春樹さんの訳で『まさ夢いちじく』の邦題で日本語版も出ていますので、ご関心があればこちらもどうぞ。
Chris Van Allsburgさんの作品としては、他の本も紹介した記事がありますので、よろしければ、どうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬