こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、Jacqueline Wilsonさんによる人気ヤングアダルト作品を700語レベルの英語で簡略化したGraded Readerをご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介する本は、Jacqueline Wilsonさんが1991年(初版)に刊行した人気児童書を、700語レベルの英語(=中学校1~2年程度で学ぶ語彙レベル)で、5,000語弱の分量に簡略化したGraded Reader、『The Story of Tracy Beaker』です。
YL 2.4~2.6程度 語数は4,578語 Lexile: 560L
シリーズ:Penguin Readers Level 2 (PR2)【700語レベル】の本です。
本の内容のご紹介
今回ご紹介するのは、Penguin ReadersシリーズのLevel 2(700語レベル)のGraded Readerの1冊です。
主人公のTracy Beakerは、10歳2か月の女の子。
お母さんの新しい夫がTracyを殴ってしまったので、現在は児童保護施設に暮らしている。
Tracyの中ですごく美化された(施設に会いに来たこともない)お母さんがきっと迎えに来てくれ、豪華な家に連れて帰ってくることを待ちわびて、そして内心はとても不安で、過ごしている。
この本は、Tracyが自分自身のことをノートに書いていくという構成でお話が進んでいく。
施設の中で、犬猿の仲のJustineとの関係は、お互い傷を抱えるもの同士でたいへん。
JustineはTracyが気にしていて嫌がることを意識的に言ってくる。
そんなJustineに腹を立てたTracyは手が出てしまう…。
だから、トラブル続き。
だから、Tracyを引き取ってくれる大人も現れない。
お母さんは迎えに来てくれないかもしれないと、Tracyだって薄々は気づいている。
でも認めたくない。
だから不安だし、だから余計強がってしまうし、そんな不安や弱みをJustineに言われたら腹が立って手が出てしまう。
そんなTracyに転機が訪れる。
施設に、作家のCamがやってきた。
Tracyや施設の子どもたちの行動の背景も理解しようとしてくれるCamは、Tracyに対しても温かく包み込む。
自分の居場所を求めて、不安を抱えながら過ごす子ども心が、実に豊かに、且つ、ユーモラスに描かれています。
原著は23,000語程度の分量の作品を、5,000語弱の分量に簡略化し、さらに平易な英語(700語レベルの英語)で楽しめる作品です。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『おとぎ話はだいきらい』の邦題で和訳版が刊行されています。
なお、原著は、以下からアクセスできます。
今回ご紹介した本は、Penguin Readers(PR)シリーズの中の1冊です。
このブログでは、Penguin Readersシリーズの他の図書も紹介しており、下の記事から辿ることができます。ご関心があれば、合わせてどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬