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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカが生んだ著名な絵本作家、Bill Peetさんによる自伝をご紹介させていただきます。
1990年のコールデコット・オナー賞を受賞した名作です。
本について
今回ご紹介する絵本は、著名な絵本作家Bill Peetさんの自伝、『BILL PEET AN AUTOBIOGRAPHY』です。
1990年のコールデコット賞を受賞した名作です。
YL 4.0~5.0程度 語数は17,358語 Lexile: 1190Lの本です。
本の内容のご紹介
Bill Peetさんといえば、『Capyboppy』、『The Wump World』、『Huge Harold』など、数多くの人気の絵本を生み出した、インディアナポリス出身の作家、イラストレーターです。
また、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオに勤め、その黎明期を多くの作品で支えた方としても有名です。
この本は、Bill Peetさんによる自伝です。
各ページに親しみのあるBill Peetさんのイラストが挿し込まれていますが、全部で190ページ、17,000語程度に及ぶ、コールデコット・オナー賞受賞の絵本の中では随一の長編です。
この本は、Peetのインディアナポリスでの幼少期から、ウォルト・ディズニーの死去の時までが語られています。
第一次世界大戦に向かい、終戦後も父は戻ってこなかったけれども、母と祖母と2人の兄弟と幸せに暮らしていた幼少期。
Peetが特に好きだったのが、屋根裏部屋でのお絵描きでした。
学校の美術の授業はつまらなかったけれど、自分が描いた絵は他の子どもにも人気があって、その才能の片鱗をすでに見せていました。
そして、兄弟と汽車に乗って、インディアナ州南部に住むおじいさんの家に行って、農場経営の手伝いをしたり、カーレースの時に新聞をたくさん売ってお小遣いを稼いだり、アメフト選手を夢見てトレーニングしたりという少年時代が描かれています。
その平穏な生活が壊されたのが、高校入学前に突然父親が現れ、金を無心するようになったことでした。
家庭では口論が絶えなくなり、悪いことに祖母が心臓病で急死してしまいました。
この頃、兄弟との仲も悪くなり、世は世界恐慌に入ろうとしていました。
高校では、美術の授業を取ってから元気を取り戻し、奨学金を手にして大学に進むことになりました。そして、大学で将来の奥さんと素敵な出会いをします。
大学卒業後、イラストレーターを職業にしようと頑張りますが、安定した収入には程遠い日々が続いていました。
そんな折、知人の紹介でディズニー社に応募し、面接のため、遠くカリフォルニアまで行くことに。
その後、ディズニーでのキャリアについては、是非、ご自身でお楽しみください!
ウォルト・ディズニーの気性や破天荒さと付き合い、時にぶつかりながら、名作の誕生へとつながってゆきます…。
貧困、家族の問題、大恐慌、行き詰まった仕事と闘いながら、常にベストを尽くし、前へ前へと突き進んでゆく姿が印象的です。
気になれば、是非、チェックしてみてください!
最後に
この本には、『ぼくが絵本作家になったわけ―ビル・ピート自伝』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
このブログでは、この本以外にも、Bill Peetさんの本をご紹介しています。ご関心があれば、合わせてどうぞ! まとめ記事もあります!
この絵本は、コールデコット・オナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他のコールデコット・オナー賞を受賞した作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬