こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、じっくりと噛みしめて読みたい絵本、『Working Cotton』をご紹介させていただきます。1993年にコールデコットオナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞(イラストレーター部門)を受賞した絵本です。
本について
どの国にも、反省すべき歴史がありますよね。日本であれば、戦争であったり、いわれもない身分制度であったり…。アメリカの歴史の中では、やはり、黒人差別や奴隷制度は、大きな反省すべき歴史的過去と言えるものだと思います。
アメリカの絵本では、奴隷や黒人差別などをテーマにした絵本もたくさんあって、今回ご紹介する『Working Cotton』もそうです。
Sherley Anne Williamsさんが文を、Carole Byardさんがイラストを手掛け、1993年のコールデコットオナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞(イラストレーター部門)に輝いた作品です。
YL 1.6~2.0程度、語数は418語 Lexile: 600Lの本です。
本の内容のご紹介
この本の主人公は、表紙に描かれた女の子。そして、その家族です。女の子の1人称でお話が進みます。
夜も明けきらない中で、たくさんの黒人労働者を乗せたバスが、綿を栽培する大規模な畑に到着します。
寒い中、火の回りに身を寄せて暖をとった後、女の子のお父さんとお母さんは、綿の収穫を始めます。
お父さんはとても手際よく、次々に綿を袋に入れていきます。お母さんは赤ちゃんの面倒も見ながら、綿を袋に入れていきます。
質素な昼食を取った後、また午後の作業の始まりです。陽が沈むまで、額に汗をかきながら、懸命に働いてゆきます…。
たくましいお父さんの姿。優しいお母さんの姿。そして、決して弱音を吐かず、明るく楽しそうに作業をするお父さんとお母さんの姿。女の子の目から映る、綿畑での一日の様子を、情感たっぷりに、美しく描いた作品です。
もし気になれば、ぜひ読んでみてくださいね!
お子さまと一緒に読まれるのもいい作品だと思います。
最後に
この本の朗読は、以下のYouTubeでも聞くことができます。感情がこもっていて、素敵な朗読だと思いましたので、ご紹介させていただきます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただきました。もしご関心があれば、合わせててチェックしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬