こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、奴隷時代の自由を求めた実話の英語絵本をご紹介させていただきます。
2008年のコールデコットオナー賞を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Ellen Levineさんが文を、Kadir Nelsonさんがイラストを手掛けた、『Henry's Freedom Box』です。
2008年のコールデコットオナー賞を受賞した作品です。
YL 1.8~2.2程度 語数は1,260語 Lexile: AD490Lの本です。
本の内容のご紹介
黒人の子どもHenry Brownは、自らの年齢も分かりません。
自分の仕事はもちろん、人生もすべて主となる白人次第で決まってくるからです。
家族と一緒にいられるかどうかも。
そう、Henryは奴隷制が残っていた時代に生きていた、子どもの奴隷でした。
この本は、Henryのお話をまとめた実話の絵本です。
ある日、Henryは病床に伏す主人に呼ばれ、今後は主人が息子に変わることを伝えられます。それは、愛する母や家族との別れを意味していました。
新しい主人の下へ移ると、毎日過酷な仕事を与えられ、ミスすれば叩かれることもありました。
ただそんな中で、Henryは街中で黒人奴隷の女性Nancyと出会い、恋に落ちます。
2人は双方の主人から許可を得て結婚し、3人の子宝に恵まれます。
幸せなひと時を迎え、仕事にも精を出しました。
でも、そんな幸せは長くは続きませんでした。
Nancyの主人が大金を失ったことで、Nancyと子どもたちが売りに出されることに…。
それは、またしても愛する妻と子との別れを意味していたのでした…。
Henryは、奴隷制の残る南部の黒人を北部に逃がそうとする秘密の組織"the Underground Railroad"のDr. Smithを訪ねます…。
そして…。
各ページの英文量は多くはないのですが、ずっしりと重みのある内容が続きます。
重厚な絵ともマッチしています。
黒人奴隷制が残る時代を背景にした描いた重厚な実話です。
多くの人に届けばいいなと思う絵本です。
もし気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『ヘンリー・ブラウンの誕生日』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
この本のイラストレーターのKadir Nelsonさんの作品としては、以下の本をご紹介したことがあります。
この絵本は、コールデコット・オナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬