こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、空港に暮らし自立を目指す、ホームレスの父と子を描いた絵本をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Eve Buntingさんが文を、Ronald Himlerさんがイラストを手掛けた絵本、『Fly Away Home』です。
YL 1.6~2.0程度 語数は1,107語 Lexile: 580Lの絵本です。
絵本の内容のご紹介
My dad and I live in an airport.から始まるこの絵本。
そう、表紙に描かれている父親と息子は、この空港で暮らすホームレスです。
新しい土地への訪問や、故郷への帰還などで笑顔の人が集う空港の中で、表紙には暗い表情を浮かべる2人が印象的に描かれています。
空港で暮らすためには、目立ってはいけません。
なるべく大きな声を出さず、一定の場所にとどまらず、ありふれた服装をして、寝るときにも座って寝るようにします。
そうでなければ、空港で暮らす仲間が時にそうなるように、警備員に連れ出されてしまいます…。
父親は週末には管理人としての仕事があり、バスでオフィスまで出かけます。その間は、息子は空港で暮らす仲間と過ごすのです。
このような暮らしになった背景として描かれているのは、母親の死去。
父親は仕事を探しますが、なかなか見つかりません。
息子の小学校が始まるまでには、何としてでも仕事を見つけ、学校に通わせたいと思っていますが…。
決して明るい絵本ではありません。
帳尻合わせのハッピーエンドもありません。
しかし、ここで描かれているのは、自立を目指しホームレスとして暮らすしかない生活を送る父子。
じっくり読んで、議論にも使える内容の本だと思います。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
このブログでは、これまでに子ども向けの楽しい絵本を紹介しています。もしご関心がありましたら、ぜひどうぞ。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬