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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカ社会がかかえる人種問題をひとりの少年の目を通して描いた絵本をご紹介させていただきます。1995年のコールデコット賞を受賞した名作です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Eve Buntingさんが文を、David Diazさんがイラストを手掛けた絵本、『Smoky Night』です。
1995年のコールデコット賞を受賞した名作です。表紙に銀メダルが輝いていますね。
YL 2.0~2.5程度 語数は1,265語 Lexile: 530Lの本です。
本の内容のご紹介
この本の主人公、少年Danielの一人称で書かれています。
本の始まりは、暴動が起こっている場面。
突如として始まる本の展開が、Danielと母親と飼い猫のJasmineが、
不安げに見つめる、階下に見える暴動の突発性と合致している。
店の窓は割られ、店内に入られ、品が持ち出されるという無法地帯と化し、
Danielの家が距離を置いているKimさんのお店も暴動の被害に遭っている。
しばらくすると、暴徒はDanielたちの区画を出た。
束の間の安心感を得た後、Danielたちの暮らすビルに火がつけられてしまった。
急いで逃げ出すDanielと母親。
しかし、Jasmineの姿が見えないが…。
果たして、Jasmineは…?
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
暴動の原因や背景はえがかれていませんが、その荒々しさや混乱や、暴動を
機に露呈され、転換する人間関係などが、力強く描かれたコラージュの
イラスト巧みに表現されています。
最後に
この本には、『スモーキーナイト―ジャスミンはけむりのなかで』のタイトルで和訳版も刊行されています。
この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他にも、この作品とほぼ同時期に受賞を受けたコールデコット賞作品について紹介した、以下の記事があります。
このブログでは、Eve Buntingさんによる他の本をご紹介した記事もあります。よろしければ、合わせてチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬