パラレルワールドをえがく読み応えのある一冊。CERシリーズLevel 1『Parallel』のご紹介

こんにちは！

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

今回は、パラレルワールドを描いたCambridge English Readers (CER)シリーズからのスリラー作品をご紹介させていただきます。

今回ご紹介させていただくのは、Colin Campbellさんが文を手掛けたGraded Reader（段階別図書）、『Parallel』です。

YL 1.4程度　語数は4,120語　

シリーズ：Cambridge English ReadersのLevel 1（CER1）【400語レベル】です。

殺し屋Maxがある若い女性を電車の前に突き落とし殺害するシーンから始まる。

そしてその後に男女２人の間での電話のやり取りがある。

その後から、メインストーリーが始まる構成になっている。

Maxのもとに、Fairheadという男性がやってきた。

Fairheadは写真を数枚Maxに見せるが、その写真には牧師の格好をしたMaxそっくりな男性が写っていた…。

Fairheadは、この男性の名前はMaxであり、パラレルワールドに住む人間であると言う。そして、この男性に会わせる代わりに、ある女性を殺害してほしいという依頼を伝える…。

Maxは、Fairheadについていき、パラレルワールドに行く。

そして、パラレルワールドに住む牧師のMaxと会って話をすることで、何がMaxを一方では殺し屋にして、一方では牧師にしたのかを知ることになる。

そして、この後、依頼を受けたターゲットの女性宅に行くが…。

唐突に始まり、前半で謎をぶつけられ、読み進めるごとに話の筋が見えてくる構成に、ぐいぐいと引き込まれながら読み進めてしまいました。

さすが完成度の高いCERという印象を受けます。

明言を避けた最後の終わり方は、人によって好みが分かれるところでしょうか。

パラレルワールドという抽象的なテーマを扱っていますが、この語数、語彙制限の中、手の込んだストーリーで、それでいて、詰め込みすぎの印象もありません。

読み応え充分の充実の一冊です。

なお、CERシリーズは音声がウエブ上からダウンロードできるので、多聴もできます（以下のURL）。

気になれば、是非、チェックしてみてくださいね！

Cambridge English Readers（CER）シリーズの本としては、他に以下の本をご紹介したことがありますので、ご関心があれば合わせてどうぞ！

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