こんにちは♪
多読を飽きずに継続するためには、多読図書の蔵書が豊富にあることが好ましいことはよく指摘されていますよね。その意味でも、最近は、愛知県を中心に公共図書館に多読図書が揃ってきたのは、とっても嬉しい限りです♪
このブログでは、地域に根差した多読についてもご紹介しています。もしご関心があれば、チェックしてみてくださいね♪
1.はじめに
図書館の多読図書を利用して多読をされている方も多くいらっしゃると思いますが、コロナ禍になり、電子図書(e-book)を利用しての多読が広がってきていますよね。電子図書を中心とした多読のプラットフォームもどんどん充実してきていますね。
今回ご紹介するのは、インターネットのリソースを使って多読をすることを紹介した、Dao(2014)の論文です。この論文の著者のTrung Ngoc Daoさんは、この論文の執筆当時、ベトナムの高校で英語教師を務めておられる方で、コロナ禍以前からインターネットのリソースに注目した実践報告であり、現在の電子図書を利用した多読の原型を垣間見られる論文ともいえますね♪
Dao, T. N. (2014). Using internet resources for extensive reading in an EFL context. Hawaii Pacific University TESOL Working Paper Serires, 12, 72-95.
https://www.academia.edu/12315644/Using_Internet_Resources_for_Extensive_Reading_in_an_EFL_Context
2.論文の内容のご紹介
この論文では、多読の効果や意義について、先行研究にふれながら言及した後で、EFL(English as a Foreign Language:外国語として英語を学ぶ)環境でインターネット上のリソースを活用して多読を行うことの意義を、以下のように主張しています。
- ... the Internet can provide a large number of authentic and interesting materials.
- ... the Internet can provide readers easy access to a large quantity of reading materials.
- It is often argued that extensive reading costs much money since it requires a large collection of books or other printed materials. However, that has changed since the explosion of computer technology, other electronic mobile devices, and the Internet.
- ... with the Internet and modern technological developments, learners can easily access their own learning anywhere and at any time they want.
特に4番、つまり、インターネットによって、いつでも、どこでも、自分自身の学びに容易にアクセスできるという指摘は、コロナ禍では身に沁みますね。
この論文は、非常に実践的であり、著者ご自身が実践された、14歳~15歳の英語専攻の生徒さんを対象にした、インターネットのリソースを使った多読授業(90分の授業4回分)が提示されています。
さらに、論文の最後には有用なインターネットのリソースがURLとともに紹介されています。具体的に、以下にいくつか示しますが、便利なサイトばかりですね。
これらは一部であり、さらに多くのサイトが紹介されていますので、詳細についてお知りになりたい方は、ぜひぜひ、論文の方をチェックしてみてくださいね♪
365 ESL Short Stories
Children’s Storybooks Online
http://www.magickeys.com/books/
Speed Reading Test Online
BBC Learning English
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/language/wordsinthenews/
American Stories for English Learners
http://www.manythings.org/voa/stories/
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬