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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカの公民権運動を進めたRosa Parksさんを、力強く、情感豊かに描き出した絵本をご紹介したいと思います。2006年にコールデコットオナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞(イラストレーター部門)を受賞した名作です。
本について
今回ご紹介するのは、Nikki Giovanniさんが文を、Bryan Collierさんがイラストを手掛けた絵本、『Rosa 』です。表紙に銀メダルが輝いているように、2006年にコールデコットオナー賞(その年の絵本の優秀賞)を受賞した絵本です。同時に、2006年のコレッタ・スコット・キング賞(イラストレーター部門)も受賞したすごい作品です。
YL 2.5~3.0程度、語数は1,599語 Lexile: 800Lの本です。
本の内容のご紹介
アメリカ公民権運動のきっかけを作り、「公民権運動の母」とも称されるRosa Parksさんが逮捕された日と、その後の公民権運動の様子を、力強く、情感豊かに描いた絵本です。
アメリカ南部の各州には、人種分離法が施行されていた1955年12月のこと。
いつも熱心に仕立の仕事をしていたRosaさんは、クリスマスの足音が感じられる12月になったこの日、上司から早めに帰ることを勧められました。
いつも遅くまで働く夫に美味しいものを食べさせてあげたい、と幸せな思いを抱きながら、Rosaさんは、いつも通り、バスに乗り込んみました。
そして、「あの事件」が起こってしまいます…。
バスの中間席に座っていたRosaさんに向かって、運転手が乗車してきた白人に席を譲るよう注意を促したのですが、Rosaさんの返答はNo。
そして、やってきた警察官に逮捕されるという、あの事件です。
そして、この後の公民権運動を力強く進めるきっかけにもなった、あの出来事です。
この絵本では、この後の公民権運動の力強さが実に豊かに描かれています。
その文書も、またコラージュを使ったイラストも素晴らしいです!
コロナ禍となり、排他的な雰囲気も高まりつつある今だからこそ、改めて読み返したい
絵本ですね。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『ローザ』の邦題で、和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
Rosa Parksさんを題材に扱ったGraded Readerとして、過去に以下をご紹介したこともあります。ご関心がありましたら、合わせてどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬