タドキストによる英語多読ブログ

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芥川龍之介の『杜子春』を平易な英語で楽しめます LSシリーズから『Toshishun』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、芥川龍之介による代表的短編小説を、平易な英語で楽しめるGraded Readerをご紹介させていただきます。

 

 

本について

今回ご紹介させていただくのは、芥川龍之介が書いた作品を、Michael Braseさんが英訳し簡略化したGraded Reader(段階別図書)、『Toshishun』です。

 

YL 2.6~3.2程度 語数は3,660語

シリーズ:Ladder SeriesのLevel 1 (LS1)【1,000語レベル】です。

 

本の内容のご紹介

中国の古典的伝記『杜子春伝』を材にとって童話化した芥川龍之介の短編小説『杜子春』を、Michael Braseさんが英語に翻訳、簡易化した英語読本です。

 

話の舞台は、唐王朝の洛陽の都。

春のある夕方、西門の下に杜子春という若者が一人佇んでいた。

彼は、以前はお金を持っていたが、現在はその日の暮らしに困る生活を送っていた。

 

と、そこに、どこからともなく老人が現れ、「ある場所を掘れば、そこからは荷車いっぱいの金貨が出てくる」と伝え、消えていった。

言われた通りの場所を掘ってみると、実際に金貨が掘り起こされ、一晩で大富豪になった。すぐに大きな家を買い、その派手な生活の噂の話が流れるようになると、杜子春の家には次々と人々が訪れるようになった。

 

しかし、この贅を尽くした生活も、3年後には続かなくなり、人々は手を返したように杜子春のもとから離れていった…。

 

杜子春は、また西門の下で老人に出会って黄金を手にするが、また3年後に財を失くしてしまう。

そして、3度目に西門の下に来た杜子春にはある心境の変化があった。

人間のお金に関する浅ましさに嫌気がさしたのだった。

 

杜子春は、この老人が仙人であることを見破り、弟子にしてほしいと頼みこむ。

そして仙人は、自分が住む山へ杜子春を連れていき、試練を課すのだったが…。

 

時代を経て読まれ続ける古典の力でしょうか、英語の簡易版でもストーリーに惹きつけられ、次々にページをめくってしまいます。

この本がレベル1であることを考えれば、絵がもう少し理解の補助を助ける丁寧なものであればという点のみが惜しいですが、短時間で読める英語読本として読みやすい一冊です。

 

気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!

 

最後に

LSシリーズの本としては、以下のタイトルもご紹介したことがあります。

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

 

この作品のオリジナル版は、もちろん、『杜子春』です。

 

このブログでは、これまで多くの絵本、多読用図書を紹介しています。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、Happy Reading!!

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