こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、水の神聖さを、実に美しく、壮大に描き上げた絵本で、コールデコット賞を受賞した作品をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介するのは、Carol Lindstormさんが文を、Michaela Goadeさんがイラストを手掛けた絵本、『We Are Water Protectors』です。2021年にコールデコット賞(その年の絵本の最優秀賞)を受賞した絵本です。表紙には、金メダルが輝いていますね。
YL 0.6~1.0程度、語数は281語 Lexile: 510Lの本です。
本の内容のご紹介
この本の表紙に描かれている女の子を主人公にしたお話です。
フィクションではありますが、アメリカ国内でダコタ・アクセス・パイプラインの建設が行われるのに際し、付近に居住地を持つ先住民が起こした反対運動が背景にあるお話です。
水は生命の源であり、地球の源であり、川のリズムは、体の脈のリズムとして刻まれていていることを、おばあちゃんから聴いてきた女の子。
ところが、人々は、この土地を破壊してしまう黒い蛇について話題にするようになりました。水を汚し、動物や植物を破壊してしまうという黒い蛇についてです。
つまり、水が豊かなこの土地に建設が始まることへの比喩です。
この話を知り、女の子は、水を守るため、勇気を出して、蛇に立ち向かうことに…。
自分たちだけのためではなく、翼を持つものや、地を這うもの、地球にいるすべての生き物のために、水を守るのです…。
黒い蛇に立ち向かったこの女の子の勇気溢れる行動の結末は、ぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
この本の魅力は、何といっても、水の神聖さを美しく、壮大に書き上げたイラストです。水彩画で水の美しさが存分に表現され、先住民へのリスペクトも伝わってきます。
気になれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
最後に
この本の著者・イラストレーターのMichaela Goadeさんは、この本の2年後の2023年に以下の本でもコールデコット・オナー賞を受賞しています。
ご関心があれば、合わせてどうぞ!
今回は2021年にコールデコット賞に輝いた作品を紹介させていただきました。2022年になった今年、またどんな絵本に出会えるのか、楽しみに待ちたいと思います。
このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬