こんにちは!
2023年が明けました。皆様にとって幸多い一年となりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2023年1回目の今回は、今は無きワールドトレードセンタービルを綱渡りで渡った男性を描いたコールデコット賞受賞作品をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介する絵本は、Mordicai Gersteinさんが文とイラストを手掛けた絵本、『The Man Who Walked Between the Towers』です。
2004年のコールデコット賞(その年のアメリカの最優秀絵本賞)を受賞した作品です。
YL 1.6~2.0程度 語数は775語 Lexile: AD640Lの本です。
本の内容のご紹介
1974年にアメリカのニューヨークにあるワールドトレードセンター(WTC)ビル
を綱渡りで渡ったフランス人の大道芸人Philippe Petit氏をえがいた実話の絵本です。
それまでも、ノートルダム大聖堂の二つの塔の間も綱渡りで歩いてきた
Philippe氏は、警察からも要注意人物としてマークされるほど。
ニューヨークのWTCビルを渡りたいと思っていても、警察からも
ビルのオーナーからも当然許可が下りません。
でも、目の前に2つのそびえたつ塔があれば、渡らずにはいられないのが
Philippe氏。
建設作業員に扮し、ビルに忍び込み、2つの塔の間に弓矢で綱を渡し、
ちょうど明け方になった時に、綱渡りが始まります…。
本の中に2カ所、折り込みのページがあって、それを広げると、
迫力のある絵が広がる仕掛けがあります。
2001年に起こったあのテロ事件は惨劇でした。
本書最初の一文が"Once there were two towers side by side."で始まるの
が感慨深いです。
もし気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本には、『綱渡りの男』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
この絵本は、コールデコット賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬