こんにちは♪
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、雪の結晶の写真家の生涯をえがいた美しい絵本をご紹介させていただきます。1999年のコールデコット賞作品に輝いた名作です。
本の情報
今回ご紹介するのは、Jacqueline Briggs Martinさんが文を、Mary Azarianさんがイラストを手掛けたノンフィクションの絵本、『Snowflake Bentley』です。1999年のコールデコット賞作品(その年の最優秀絵本)です。表紙には、受賞した証の金メダルが見えます。
YL 2.6~3.0程度 語数 1,492語 Lexile: AD830Lの絵本です。
本の内容のご紹介
アメリカのVermont州のJerichoという小さな農村の豪雪地帯に生まれ、雪に魅せられ、生涯を雪の研究と写真撮影に捧げたWilson Bentelyさんの伝記の英語絵本です。
Bentleyさんは、幼い頃から雪の魅力にとりつかれ、母親から顕微鏡をプレゼントされたことをきっかけに雪の結晶のデッサンを始めることになります。
来る日も来る日も描き続け、何としてもそのかたちを他の人に見せてあげたいという思いが募っていきます。
そして、カメラの存在を知ったBentleyさんからその気持ちを伝えられた両親は、カメラを買ってあげます。
倹しい生活を送っていた中で、10頭の乳牛よりも値段が高かった当時のカメラを、財産をはたいて…。
Bentleyさんは、以来、雪の写真撮影を始めます。
実に熱心に、来る日も来る日も。
その成果は、Bentleyさんの存命中にはお金には結びつきませんでしたが、大学の研究者からも高く評価されることとなります…。
Bentleyさんの雪の研究と写真撮影に捧げる強い情熱と意志が本文からじりじりと伝わってきます。
そして、その情熱を支えた両親や兄の存在も心に残ります。
一つのことに熱中し、没頭し、力を注ぐことが、一人の人間の力でも、大きな成果につながることを背中で示してくれるようなBentleyさんの姿が心に残ります。
Mary Azarianさんによる版画も素晴らしく、本書の魅力を一段と上げています。
さすがは、コールデコット金賞受賞作品です。
気になれば、是非、読んでみてくださいね!
最後に
この本には、『雪の写真家ベントレー』のタイトルで和訳版も出版されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
この絵本は、コールデコットオナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下です。
他のコールデコット賞作品の何作品かも合わせてリンクを貼っておきます。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬