こんにちは♪
このブログでは、以前、1939年に横浜で生まれてから13歳まで日本で過ごし、その後アメリカに渡った絵本作家Allen Sayさんの絵本をご紹介させていただきました(この記事の最後にリンクを貼っておきましたので、もしご関心があれば、合わせてチェックしてください)
今回は、Allen Sayさんの代表作で、1994年にコールデコット賞を受賞した作品をご紹介させていただきます。
本の情報
今回ご紹介するのは、『Grandfather's Journey』です。
YL 1.0~1.4程度 語数 569語 Lexile: AD650Lの絵本です。
本の内容のご紹介
この本は、祖父について、著者ご自身の思いを重ねながらえがいた英語絵本です。
祖父は、若い時に世界を見るために、洋服に身を包み、汽船に乗ってアメリカ大陸に渡りました。
そこでは、日本にはない砂漠や延々と続く農場や、巨大な工業地帯やスケールの大きい
山々に驚き、多くの人種の人と出会います。
様々な土地をめぐる中で、特に気に入ったのはカリフォルニアでした。
しばらくして日本に戻り、結婚をして、再びアメリカに渡り、子どもをもうけます。
以来、祖父の気持ちはアメリカと日本の間で揺れ動くことになります…。
そして、心には、幼い頃を過ごした日本の原風景と日本の友人たちが常にいたのです。
このように、日本とアメリカという2つの心の故郷を持つ祖父の姿や思いが、ご自身もまた日本とアメリカという2つの心の故郷を持つ著者の思いと重ねられながら、丁寧に、そして静かにつづられています。
本書の素晴らしさの一つは、やはり著者の描く水彩画に拠るところだと思います。
リアルで丁寧な水彩画で描かれた水彩画の景色を眺めると、私たち日本人には懐かしさも感じられるほどです。
さすがは、コールデコット受賞作品です。
もし気になれば、ぜひ、ご自身でお楽しみいただければと思います!
最後に
この本は、『おじいさんの旅』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
このブログでは、Allen Sayさんの絵本として、『The Boy of the Three-Year Nap』と、『Tree of Cranes』と、『Tea with Milk 』と、『The Bicycle Man』をご紹介させていただきましたので、もしご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね。
Allen Sayさんの生涯や、本のまとめ記事は、以下からアクセスできます。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞を受賞した絵本を紹介させていただきました。
もしご関心があれば、以下の記事に、過去のコールデコット賞作品の紹介もありますので、合わせてチェックしてみてくださいね。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬