こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、イギリス人児童作家Anthony Browneさんによる、かの有名な民話を彷彿とさせるシュールな絵本をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介させていただくのは、ケイト・グリーナウェイ賞など、多くの受賞歴のある、Anthony Browneさんが手掛けた、『Into the Forest』です。
YL 1.0~1.5程度 語数は532語 Lexile: 510Lです。
本の内容のご紹介
白黒の基調の中、カラーで描かれた少年の姿が印象的な表紙の本書。
ある夜、主人公の少年は激しい雷と稲妻で目が覚めます。
そしてその翌朝、食卓にはお父さんの姿がありませんでした。
お母さんも、お父さんがどこに行ってしまったのか見当もつかないようで、暗い雰囲気が食卓を包みます。
その翌日、お母さんから、病気のおばあちゃんのもとにケーキを持っていくように頼まれます。
少し離れたおばあちゃんの家に行くためには、2つのルートがあります。
遠回りをした安全な道か、森の中を通っていく近道か。
お母さんからは、遠回りをした安全な道で行くように言われますが、少年は初めて森の道を通っていくことにします…。
そして、この場面からは、少年以外は白黒で描かれてお話が表現されています。
途中で牛を引いた少年や、金髪の少女や、森の中で親とはぐれてしまい、悲しみにくれている2人の子どもと出会い、暗く寒くなる森の奥へと歩を進めていきます。
すると、木の枝に真っ赤なコートが吊るされていました。この赤色のみ、色がつけられて強調されています。少年はそれを身に着けておばあちゃんの家に向かいますが…。
このお話、何かを彷彿とさせますよね。そう、『赤ずきんちゃん』ですよね。
そうすると、その先に待っているおばあちゃんは…?
何だか、心配になってしまいますね…。
おばあちゃんは無事なのでしょうか…?
緊張と緩和が素晴らしい本です。
もし気になれば、ぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
最後に
以前このブログでは、ケイト・グリーナウェイ賞に輝いた、Anthony Browneさんの絵本『Zoo』をご紹介したことがありますので、合わせて共有させていただきます!
その他にも、Anthony Browneさんの絵本として、以下の本をご紹介させていただいたことがあります。まとめ記事もありますので、併せてチェックしてみてください!
今回は、かの有名な民話を彷彿させるシュールな絵本を紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!