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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、世界中の子どもたちから愛されるレゴブロックの発展の歴史を中心に描いた英語の児童書をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介する本は、Jim O’Connorさんが文を、Ted Hammondさんがイラストを手掛けた英語読本、『What Is LEGO?』です。
元々は、アメリカの子ども向けに書かれた本ですが、日本でも多読用として人気のあるシリーズです。
YL 2.8~3.8程度 語数は7,795語 Lexile: 900L
シリーズ:What Was...の本です。
本の内容のご紹介
小さなブロックから、想像力と工夫で様々なものを創り出せるレゴブロック。
日本だけでなく、世界中の子どもたちから愛されているこのおもちゃの発展の歴史などを中心にまとめたのが本書です。
デンマークの小さな町Billundで生まれたレゴブロック。
人口6,000人ほどしかいないこの町に、毎年150万人ものレゴファンが訪れるだけでなく、毎年190億もの部品がこの町から作られている。
レゴブロックの始まりは、1891年に10人きょうだいの末っ子として誕生したOle Kirk Christiansen。
Oleは、幼い頃家族の手伝いをする中で、手作りで木からおもちゃを作るようになり、大工として生計を立てるようになった。
Oleが作った木で作ったアヒルのプルトイは高品質でよく売れ、おもちゃ会社の片鱗をこの頃から見せていた。1934年に、"play well"を意味する"leg godt"から会社名をLEGOにして、現在のおもちゃ界のガリバー企業の礎ができた。
Oleは"Only the best is good enough."をモットーに品質にこだわり、LEGOは次第に大きな会社となっていくが、転機が訪れたのは、おもちゃにプラスチックを使用したことだった。
ローコストで、短時間で、さまざまな色のおもちゃを簡単に作れるようになったLEGOは、最初のプラスチックおもちゃとして小さなトラクターを発売し、これが大ヒットへとつながった。
現在のレゴの礎を築いたOleは跡目を息子のGodtfredに譲り、LEGO Townの発売へとつながった。自分でブロックを組み合わせ、自分の家を作れるようになったことで、子どもたちはレゴブロックに夢中になった。
さらに、1969年には大きめのブロックを使ったDUPLOセットを発売し、その後は忍者をモチーフにしたお城セット、ディズニーやスターウォーズとコラボしたセットなど、ヒット商品を次々に生み出した。
その後、家庭用ゲーム機の誕生で窮地に立たされたレゴは、Jorgen Vig Knudstorpに経営権を譲り、LEGO MINDSTORMSや、LEGO BIONICLEsのヒット商品の開発へとつながっていった。
最後には、レゴの映画やテーマパークといった広がりについても触れられている。
また、LEGOを創業したOleは、度重なる火災被害、妻の死去など、辛く困難な時期を何度も乗り越えたことも書かれていて、その気持ちの強さや勇気に、読んでいる側も勇気をもらえる内容もあります。
特にレゴファンにお薦めしたい、ネイティブの子ども向けの英語児童書です。
気になれば、是非チェックしてみてくださいね!
最後に
レゴ関連の多読図書としては、以下の本もご紹介したことがあります。
3, 2, 1, Liftoff! (YL 0.2~0.4; 227語; NC430L) SCRシリーズ
Ready for Takeoff! (YL 0.2~0.4; 170語; 290L) SCRシリーズ
Who Was...シリーズ、Where Is...シリーズ、What Was...シリーズとして、以下のまとめサイトや紹介した本があります。ご関心があれば、合わせてどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬