こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、歴史を知る意義を実感させてくれるシリアスな英語読本をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介する本は、Jim O'Connorさんが文を、Tim Foleyさんがイラストを手掛けた英語読本、『What Was the Vietnam War?』です。
YL 2.8~3.8程度 語数は8,555語 Lexile: 870L
シリーズ:What Was...の本です。
本の内容のご紹介
今回ご紹介するのは、主にアメリカの子どもたちを対象にした児童書の中で、歴史的な事件や出来事、世界で有名な物や事を紹介するノンフィクションのWhat Was...?シリーズからの一冊です。
冷戦を背景にした代理戦争ともいわれるベトナム戦争。
数百万人の犠牲者を出した長期にわたる戦争であり、
一体、<何のための、誰のための戦争だったのか>と、読んでいて悲しく、辛くなる本でした。
しかし、同時に、だからこそ同じ歴史を繰り返してはいけないと再認識させてくれる本でもありました。
最初にアメリカがアジアの一国であるベトナムにわざわざ軍事介入してきたのは、
ベトナムがフランスから独立を求めた戦争時だったとのことです。
つまり、アメリカにとって同盟国であるフランス側に軍事支援したのが最初とのこと。
フランスから独立したベトナムが南北に分断され、ホーチミンが率いる北ベトナム
時のアイゼンハワー、ケネディ大統領は、ベトナムが共産圏に入ってしまうと、
隣国のカンボジアやラオスもドミノ式にソ連陣営に入ってしまうことを恐れ、
南ベトナムに軍を派遣した。
そして、ジョンソン大統領は、戦争は勝たなければならないという軍部の意見
を汲む形で、また自身の次の大統領選挙を意識し、大規模な軍を南ベトナムに
送り込んだ。
しかし、気候やジャングルの地形、そしてソ連や中国に支援を受けた北ベトナム
軍の強さの前に、戦争は長期化、泥沼化していく…。
また、ジャングルの木を枯らすAgent Orangeの影響や、ベトナム民間人への
襲撃の様子がテレビで放映されると、次第にアメリカ世論も反戦に傾いていく…。
アメリカが介入した背景には冷戦を背景にしたソ連への脅威と抵抗がある。
様々な時代背景が絡みあった結果であるが、現実としてこのような戦争が
起こったという歴史を私たちは学び、後世で繰り返さないようにする必要がある。
非常に多くのことを学べる英語読本です。
英語多読をある程度してきた方、英語力がある程度ある方に、おススメの一冊です。
最後に
Who Was...シリーズ、Where Is...シリーズ、What Was...シリーズとして、以下のまとめサイトや紹介した本があります。ご関心があれば、合わせてどうぞ!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬