こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、17世紀アメリカのセイラムで起こった魔女裁判について学べる英語児童書をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介する本は、Joan Holubさんが文を、Dede Putraさんがイラストを手掛けた英語読本、『What Were the Salem Witch Trials?』です。
歴史的事実について学べる英語圏の小学生を対象にした読本What Was...シリーズの一冊です。
YL 2.8~3.8程度 語数は8,362語 Lexile: 760L
シリーズ:What Was...の本です。
本の内容のご紹介
今回ご紹介するのは、主にアメリカの子どもたちを対象にした児童書の中で、歴史的事実などを平易に紹介するWhat Was...?シリーズからの一冊です。
マサチューセッツ州のセイラム。当時525人が暮らす小さな村でのこと。
1692年1月。
9歳のBettyが突如、叫んだり、意味不明のことを言ったりと、奇妙な行動を取り始めた。ほどなくしてBettyのいとこAbigailも同じく奇妙な行動を取るようになった。
2人を見た医師のGriggsは、2人は悪魔に憑りつかれたと診断をする。
村の大人たちはBettyとAbigailに誰が魔女なのかと尋ねると、2人の口からは、
家の奴隷のTitubaとともに、村に暮らすSarah GoodとSarah Osborneの3人が魔女として名指しされた。
ほどなくして、BettyとAbigailと同じ症状が村の12歳の少女Annと11歳のElizabethにも出た。村で広がる奇妙な症状は、手持ち無沙汰にする冬という季節も相まって、村人の注目を集める格好の的となった。
魔女と名指しされた3人を収監するための予備審査が開かれた。
そこで、Titubaが魔女と契約したことを認め、Sarah GoodとSarah Osborneもその契約リストに入っていたことを自白する。
これは、もちろん事実ではない。自白すれば減刑されるというピューリタンの教えに沿っただけである。
ここから、魔女裁判が起こることになる…。
そして、村人525人の中で、約200人が魔女と疑いをかけられ、50人が自白し、20人が処刑され、5人が獄中死となるという惨事へとつながってしまう…。
科学的知識がない中で、パニック症状に陥った集団心理の事例で、繰り返してはいけない歴史として知っておきたい内容を扱った本です。
当時の裁判での基本的スタンスは、現在のように「証拠がなければ無罪」でなく、「疑わしきは罰する」というもの。この場合、その疑いを否定する証拠を出すのは難しいものですよね。
いろいろと考えさせられます。
気になれば、是非チェックしてみてくださいね!
最後に
Who Was... / What Was... / Where Is...シリーズで、これまでご紹介した本のまとめ記事(一覧)は、以下の記事にあります!
この本のWhat Was...シリーズの姉妹編のWho Was...シリーズ、Where Is...シリーズとして、以下の本もご紹介したことがありますので、ご関心があれば、合わせてどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬