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今回は、バイオリン演奏に挑戦する少女の姿を情感的に描いた日本人の心にしみる絵本をご紹介させていただきます。2015年のキーツ賞(作家部門)を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介させていただくのは、日系カナダ人二世でいらっしゃるChieri Uegakiさんが文を、Qin Lengさんがイラストを手掛けた絵本、『Hana Hashimoto, Sixth Violin』です。2015年のキーツ賞(作家部門)を受賞した名作です。
YL 2.0~2.5程度 語数は987語 Lexile: AD930Lの本です。
本の内容のご紹介
少子に描かれているHana Hashimotoという名前の少女を主人公にしたお話です。
Hanaが学校のタレントショーにバイオリン演奏でエントリーしたことを兄たちに告げると、兄たちは嘲り笑った。
Hanaはこれまで3回しかバイオリンを演奏したことがない素人だったからだ。
しかし、Hanaがバイオリンに挑戦しようと決心したのには理由があった。
日本に暮らすHanaの祖父は、かつてプロのバイオリニストとして活躍した経歴を持っていたからであり、日本滞在時にその祖父からバイオリンの心地よさを存分に味わわせてもらった経験があったからだ。
障子から聞こえてくる心地よいバイオリンの音色で目覚めた経験。
庭先でHanaのリクエストに応えて演奏してくれた経験。
コオロギや雨音のような演奏をして楽しませてくれた経験。
Hanaは毎日練習を行い、タレントショーの準備をした。
たとえ兄たちから笑われようとも。
そして迎えたタレントショー当日。
Hanaの演奏は…?
著者のChieri Uegakiさんご自身の2人のおじいちゃんとの思い出に触発されて書かれたお話とのことです。
本の中に、"Ojiichan"(おじいちゃん)や、"Gambarunoyo, Hana-chan."(頑張るのよ、はなちゃん)という日本語も出てきて、日本人として嬉しくなってしまいます。
バイオリン演奏に挑戦するHanaの健気な姿にも心打たれますが、おじいちゃんとの関係性も温かくて、読んでいて心地いい絵本です。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本は、キーツ賞を受賞した作品です。「キーツ賞って何?」と思った方は、以下の記事も参照してみてください!
キーツ賞を受賞した作品としては、以下のような本があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!