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お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、85歳で独学で絵を描き始めたアーティストBill Traylorの生涯を描いた絵本をご紹介させていただきます。2013年のキーツ・オナー賞(作家部門)を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Don Tateさんが文を、Gregory Christieさんがイラストを手掛けた絵本、『It Jes Happened: When Bill Traylor Started to Draw』です。2013年のキーツ・オナー賞(作家部門)を受賞した名作です。
YL 2.0~2.5程度 語数は1,580語 Lexile: 830Lの本です。
本の内容のご紹介
アラバマ州のコットン畑で奴隷として育ち、85歳で独学で絵を描き始めたアーティストのBill Traylorさん(1853-1949)の生涯について描いた伝記絵本です。
Traylor氏がアラバマ州で営む大きなコットン畑で働く奴隷の子ども
として生まれたのがBillだった。苗字は主人のTraylorから取った。
少年ほどに成長すると、畑の仕事を手伝うことになる。
Billの家族は分益小作人(sharecropper)としてアラバマに残ることにし、
Bill自身も結婚し、子どもを持った。
そこで長い間農夫として働き、81歳を迎えたBillは、妻も亡くし、
子どもたちも離散したことから、州都であるモンゴメリに出ることにする。
モンゴメリで一人で夜眠る時には、寂しく、家族のこと、農園での暮らし、
動物たちのことが思い出された。
そして、その郷愁の思いを絵に描くことにした。Billが85歳の時だった…。
誰から絵を教わったのではなく、独学で描くその絵に興味を持った
若いアーティストが現れた。Charles Shannonという男性だった…。
この本を読むまでは、Bill Traylorさんという方を存じ上げませんでした。
本を読むことでたくさんの人に出会える―大きな魅力ですよね!
この本を読むと、Bill Traylorさんの才能が奴隷制がなければもっと早くに
開花したのだろうなという思いや、それでも作品が世に出ることができた
きっかけを作った人(Charles Shannonさん)との出会いの重要性を感じます。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本は、キーツ・オナー賞を受賞した作品です。「キーツ賞って何?」と思った方は、以下の記事も参照してみてください!
キーツ・オナー賞を受賞した作品としては、本書以外でも以下のような本があります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!