タドキストによる英語多読ブログ

1000万語以上の多読経験をもとに、多読の魅力を発信するブログです!本には魅力がいっぱい。英語の本を通して、人生を深く、豊かなものに。

人の成長、別れ、自然の逞しさを、時の経過とともに美しく情感的に描いた絵本、『House Held Up by Trees』のご紹介

こんにちは!

お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

 

今回は、人の成長、別れ、自然の逞しさを、時の経過とともに美しく情感的に描いた作品をご紹介させていただきます。

 

 

本について

今回ご紹介する絵本は、Ted Kooserさんが文を、Jon Klassenさんがイラストを手掛けた絵本、『House Held Up by Trees』です。

 

YL 2.5~3.0程度  語数は1,028語の本です。

 

本の内容のご紹介

この本で最初に出てくる主語は、"the house"。

そう、この本の中心として描かれているのは、タイトルにも表紙の絵にも

描かれている「」です。

 

新しくこの家を建てるために、周りの木々を切り倒しましたが、

その更地の両側には、切り倒されずに済んだ種々の木々が豊かに

ありました。


この家に暮らしているのは、父親と、男の子と女の子の3人。

子どもたちはこの木々の中に入って遊ぶのが大好きでした。

そして父親は家の周りの芝生を綺麗に刈り、新しい種子が

風で芝生に舞い落ちて芽を出してもすぐに引き抜いて芝を

綺麗に保っていました。

 

そんな日々の積み重ねの中で、子どもたちは成長し、この家を

離れる時が近づいてきました。

父親はその現実から目をそらすためか、芝の手入れに
ますます力を入れるようになっていきます。

 

そして、遂に子どもたちが家を離れ、父親も年老いて芝の手入れも

大変になり、中心街のアパートに引っ越し、この家は売りに出される

ことに…。


家は次第に古び、屋根板は風で飛ばされ、窓は割られ、そして家の周り
には新たな芽が出て、若木となって成長していきます…。


この後、自然による信じがたい奇跡を目にすることになります…。

その奇跡とは…?

 

Ted Kooserさんは詩人とのことで、文章は美しく綴られています。

イラストを手掛けるJon Klassenさんは、受賞歴を持つ注目のイラストレーター。

多くの作品ではユーモアたっぷりに描くのですが、本作ではしんみりと、

家の移ろいを、家族の成長と別れ、自然の成長とともに美しく、情感豊かに

描き上げています。

この美しいイラストが、読了後の余韻も残してくれます。

 

もし気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!

 

最後に

この本には、『木に持ちあげられた家』の邦題で、和訳版も出版されていますので、合わせてご紹介させていただきます。

 

この本のイラストレーターのJon Klassenさんの作品としては、以下の本をご紹介したことがあります。

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

プライバシーポリシー お問い合わせ