こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカの民話をもとにした古典的なコールデコット受賞作品をご紹介したいと思います。
本について
今回ご紹介する絵本は、ニューヨークご出身の児童文学作家、イラストレーターで、コールデコット賞を2度受賞しているNonny Hogrogianさんが手掛けた、『One Fine Day』です。今から50年前の1972年にコールデコット賞に輝いた古典的名作です。
YL 1.6~2.0程度 語数は689語 Lexile: AD930Lの本です。
本の内容のご紹介
ある天気の良い日のこと。
一匹のキツネが森を歩いていました。
このキツネ、喉がとっても乾いたので、薪拾いをしていたおばあさんが持っていたミルクを、おばあさんが目を離した隙に飲んでしまいました。
それを見つけたおばあさん、何とキツネのしっぽをつかむと、ナイフでしっぽをちょきんと切ってしまいました…。
このままでは森の動物たちの笑いものになってしまうキツネは、そのしっぽを元のように縫い付けてほしいと懇願します。
おばあさんは、それならば「ミルクを戻しなさい」と言います。
そこで、キツネはミルクをもらいに牛に会いに行きます。
すると、牛からは、ミルクがほしいなら草をもってくるように言われてしまいます。
そして、キツネは草を取りに行くと、草からは水をもって来るように言われてしまいます…。
そして水場に行くと、今度は…。
どこへ言ってもみんな「その代わり」を望み、なかなか目的にミルクにありつけません。このままでは、しっぽは切られたままになってしまいますが…。
さあ、この後キツネは、しっぽを取り戻せるのでしょうか…?
この続きは、ぜひ、ご自分の目で確かめてみてくださいね!
狡猾な姿で描かれることが多いキツネですが、アメリカ民話を元にしたこの本では、キツネらしくなく、何だか可哀そうに感じてしまいます。
最後に
この作品は、『きょうはよいてんき』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
なお、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬