こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、アメリカ先住民の息づかいを、敬意とともに描き出したコールデコットオナー賞作品、『When Clay Sings』をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介するのは、アメリカ先住民たちをトピックに多くの名作絵本を生み出したByrd Baylorさんが文を、Tom Bahtiさんがイラストを手掛けた作品、『When Clay Sings』です。1973年のコールデコットオナー賞に輝いた名作です。
YL 2.0~2.5程度、語数は861語 Lexile: AD780Lの本です。
本の内容のご紹介
先史時代から北アメリカの地に暮らしていた先住民たち。
その先住民たちが作り上げた土器や絵画などを通じて、彼らに対する敬意を払いながら、当時の暮らしや息づかいを、いきいきと描いた絵本です。
先住民たちの子どもは、親から伝えられています。土器(clay)の欠片は、彼らの遠い先祖の命がこもったものであり、当時の暮らしを歌いかけてくれるものだと。
そして子どもたちは、敬意をもって土器の欠片を手に持ち、はるか昔の生活に思いを馳せるのです…。
今手にしている欠片は、昔、子どもがウサギを追いかけている時に落としたものではないかと…。
もし欠けていない器が見つかれば、シカの革の毛布の上に座り、火を見つめながら、その器で食事をとったのではないかと…。
土器に描かれた様々な模様やイラスト。それぞれに、深い意味が込められていることを、子どもたちは思いを馳せながら、知ってゆくのです…。
ゆったりとした韻文で書かれた英語ですので、絵を観ながら、私たちも思いを馳せ、遠い昔を想像し、敬意を持ちながら、じっくりと味わいたい絵本です。
もし気になれば、ぜひ読んでみてくださいね!
最後に
アメリカ人にとっての先住民たちの暮らしに対する情感を垣間見させてくれる絵本だと思います。他の文化を知るという意味でも、コールデコット賞に選出された上質な絵本を味わうという意味でもいい絵本だと思います。
ちなみに、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただきました。もしご関心があれば、合わせててチェックしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬