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今回は、カリブ海のマルティニークに伝わる民話で、2人の青年の固い友情を描いた絵本をご紹介させていただきます。
1996年のコールデコットオナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞(イラストレーター部門)をダブル受賞した名作です。
本について
今回ご紹介する絵本は、Robert D. San Souciさんが文を、Brian Pinkneyさんがイラストを手掛けた絵本、『Faithful Friend』です。
1996年のコールデコットオナー賞と、コレッタ・スコット・キング賞のオナー賞(イラストレーター部門)をダブル受賞した名作で、表紙に銀メダルが輝いています。
YL 2.6~3.0程度 語数は2,269語 Lexile: AD910Lの本です。
本の内容のご紹介
ここで砂糖プランテーションを営むDuforce氏の息子がClement。
妻を早くに失くしたDuforce氏はお手伝いを雇い、その息子であるHippolyteも一緒に育てられていた。
ともに同い年のClementとHippolyteは仲が良く、ハンサムな好青年に育った。
ある日、ClementはZabocat氏のいとこのPaulineの写真に一目ぼれをして、結婚を申し込むことを決意する。そして、Hippolyteも一緒にZabocat氏の家に行くのだった。
行く道中、年老いた物乞いの遺体を目にするという事態に遭遇する。一度は通り過ぎた2人だったが、放っておけない気持ちに駆られ、適切な埋葬を行う。
Zabocat氏の家に着き、Paulineと実際に会うとその美貌と理性にさらに好意の念を深めたClement。その日のうちに求婚すると、Zabocat氏の逆鱗にふれて、Paulineも一緒に家を追い出される。
家に戻る道中。ClementとPaulineが眠っている時、Hippolyteはドラムの音を耳にして、その方向に向かってみると、ClementとPaulineの殺害計画を話しているゾンビの姿を目にする。
翌朝、Hippolyteはそのことは2人に伝えず、2人の命を守ろうとするが…。
この後、3人に待ち構えている運命とは…?
HippolyteとClementの固い友情が読んでいて熱い気持ちにさせてくれる本です。
Brain Pinkneyさんのイラストが、ゾンビたちの不気味さを表現しています。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本のイラストレーターのBrian Pinkneyさんの本として以下もお薦めです!
この絵本は、コールデコットオナー賞を受賞した絵本ですが、その他にも、コールデコット賞作品の紹介をしたまとめ記事が以下ですので、よろしければ合わせて覗いていただけると嬉しいです。
他にも、この作品とほぼ同時期に受賞を受けたコールデコットオナー賞作品について紹介した、以下の記事があります。
アフリカ系アメリカ人の経験を反映した、アフリカ系アメリカ人による本に対して授与されるコレッタ・スコット・キング賞については、「コレッタ・スコット・キング賞とは?」の記事をご参照ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬