こんにちは♪
今日ご紹介させていただくのは、今から70年ほど前に刊行され、今でも読み継がれている、素敵なラストシーンが印象的なコールデコット賞受賞作品をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介するのは、Ludwig Bemelmansさんによって描かれ、世界の多くの子どもたちに愛され、長年読み継がれている絵本『Madeline's Rescue』です。1954年にコールデコット賞(その年のアメリカの最優秀絵本賞)を受賞した名作です。
YL 1.4~2.0程度 語数は594語 Lexile: AD460Lです。
本の内容のご紹介
フランスのパリのカトリック寄宿舎に暮らす12人の中で、一番背が小さいけれど勇気があるマドレーヌを主人公にした古典的シリーズ作品の1冊です。
ある日、マドレーヌが橋の欄干の上を歩いている時でした。
何と、足を滑らして下の川に落ちてしまったのです…。
この大事故に命はもうないだろうと諦めかけていたその時、一匹の犬が川に飛び込み、マドレーヌを川から引き上げてくれたのでした…。
そして、この命の恩人を寄宿舎まで連れて帰り、女の子皆で可愛がり、Genevieveと名づけました。
Genevieveはとっても賢く、寄宿舎での共同生活も板についてきた時のこと。
監査のお偉いさんたちが寄宿舎にやってきて、Genevieveを見つけてしまったのです…。
寄宿舎に犬は禁止。
Genevieveは寄宿舎から追い出されてしまいました…。
これに立ち上がったのがマドレーヌ。皆に声をかけて、Genevieveを探しにパリの街に出ましたが…。
マドレーヌたちは、命の恩人である犬を探し出すことができるのでしょうか…?
素敵なラストシーンも魅力的です。
もし気になれば、是非、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
最後に
この本には、『マドレーヌといぬ』の邦題で和訳版も刊行されて、日本でも広く読まれています。
また、このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
また、このマドレーヌシリーズの最初の本で、1940年のコールデコットオナー賞を受賞した『Madeline』については、以下の記事でご紹介したことがあります。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬