タドキストによる英語多読ブログ

1000万語以上の多読経験をもとに、多読の魅力を発信するブログです!本には魅力がいっぱい。英語の本を通して、人生を深く、豊かなものに。

多読図書の種類って何がある? 英語ネイティブの感覚を手に入れよう! Leveled Readersのご紹介!


以前の記事で、多読用図書は大きく以下の3つのカテゴリーに分類できることをお伝えして、Graded Readersの説明をさせていただきました。

erelc.hatenablog.com

 

Graded Readers(GR)英語学習者用のグレード別になった読み物

Leveled Readers(LR)英語のネイティブが読書を楽しみ、習慣づけるレベル分けされた読み物

児童書や絵本(CB/PB)英語の子ども用のレベル分けされていない読み物

 

今回は、Graded Readersと並び、特に初期段階の多読で中心的な役割を果たすLeveled Readers(LR)のご紹介をしたいと思います。

 

 

Leveld Readersとは、文字通りの意味でいけば、レベル分けされた読み物となりますが、多読で使われるLRとは、アメリカやイギリスやオーストラリアなど、英語のネイティブ(母語話者)の子ども向けの読み物のことを指します。

 

例えば日本でも、幼稚園前の段階などでお母さんやお父さんから絵本の読み聞かせなどを受けますよね。でも、幼稚園か小学校の低学年くらいになれば、子どもには自分で読める力を身につけていってほしいな~と感じますよね。

 

英語圏でももちろん同じで、step by stepで子どもたちに本に親しんでもらえるように、レベル分けされた読み物がLRで、これを多読用としても使おうということなのです。

 

LRのシリーズの多くの「原産国」は、やっぱり、アメリカとイギリス。たとえば、I Can Read!シリーズや、Step into Readingシリーズなどは、アメリカの出版社から刊行されている伝統的な人気シリーズ。

 

ただ、LRの代表格は、何といってもイギリスのOxford University Pressから刊行されているOxford Reading TreeORTと略します)というシリーズ。今ではノンフィクションや、民話なども含む大きなシリーズですが、特に人気があって、多読に欠かせないのが、Kipper、Biff、Chipの子どもたちを主人公にしたシリーズ

 

イギリスの小学校の英語の授業の約8割で副読本として採用されているという、イギリス人からも、多くのタドキストからも絶大な支持を受けるシリーズです。

 

「子ども用とはいえ、ネイティブ用の読み物で読める?」と思った方。

心配ご無用。Kipper、Biff、Chipを主人公にしたこのシリーズはStage 1からStage 9まであり、Stage 1ではタイトル以外は文字のない本(YL 0.0)から始まります

   

STAGE 1 FIRST WORDS PACK (Oxford Reading Tree)

STAGE 1 FIRST WORDS PACK (Oxford Reading Tree)

 
 
そして、Stage 9になると、1冊の語数が1,300語~1,500語程度までになります(YL 1.0~1.2)。まずは、やさしい本から入って、本のストーリーを楽しみながら、徐々にレベルを上げていけるように配慮されています。
 

 

このORTシリーズは、GRのようにレベルごとに厳密な語彙制限がされているわけではありませんが、非常にやさしいレベルから始まり、レベルごとに難易度や語数(分量)が上がっていくように、とても上手に設計されています

 

それに、どんなに短いストーリーの本でも、最後にオチがついていて、その技はもう芸術的です。イギリスの子どもたちが読書の楽しみを味わえるようにという著者とイラストレーターの思いが強く伝わってきます。

 

このような特徴を持つORTは、多読の第一歩として最も広く使われているシリーズで、古川昭夫先生のご著書の表紙でもよく使われています。

 

 

多読を始めるには、まずはORTから入るといいと思います。

是非、お試しください♬

 

Graded Readersや児童書・絵本については、以下の記事をご参照ください♪

erelc.hatenablog.com

erelc.hatenablog.com

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは、Happy Reading♬

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