多読をするために欠かせないのが、多読用の図書。
たくさんあって、何を読めばいいのか迷ってしまいますよね。
多読用図書は大きく以下の3つのカテゴリーに分類できます。
①Graded Readers(GR)英語学習者用のグレード別になった読み物
②Leveled Readers(LR)英語母語話者に読書を習慣づけることを主目的としたレベル分けされた読み物
③児童書や絵本(CB/PB)英語の子ども用のレベル分けされていない読み物
この中で多読の中心として、おそらく最も多くの語数を読むことになるのが、Graded Readersです。なぜ最も多くの語数を読むことになるかというと、易しいレベルはもちろん、上のレベル(ペーパーバックの手前)までそろっていて、私たちの英語力を徐々に引き上げるよう設計されているからです。
今回は、このGraded Readersについて紹介をしたいと思います。
Graded Readers (GR)とは?
英語学習者用の読み物です。学習者ということは、日本で生まれ育って、英語を外国語として学んでいる私たち日本人も、もちろん当てはまります。他にも、タイで英語を勉強している人も、ブラジルで英語を勉強している人も英語学習者です。
こういった学習者に向けて、グレードごとに英文で使用する語彙や文法を制限しながら書いた読み物だから、Graded Readersと呼びます。
私たち日本人のような学習者に向けて配慮されて書かれていますので、一番下のグレードであれば、(出版社によって多少変わりますが)基本的には中学校1~2年生であればすでに学習済みの語彙のみを使って書かれています。
実際、Amazonの試し読みページで読めるので、いくつかチェックしてみるといいと思います。
「中学校英語であれば大丈夫!」という方にとっては、GRのスターターレベルであれば、快適に読めると思います。
スターターから、Level 6程度まで出ていることが一般的なので、下のレベルから徐々に上げたり、ある程度英語ができる方なら、上のレベルから読み始めるといいと思います。
上のレベルであれば、CEFRのC1レベル(大学上級や、英検準1~1級程度)まであります。
例えば、GRの代表的シリーズの一つ、Oxford Bookworms Library(OBWと略します)の一番下のレベルのStarterでは250語の語彙に制限されて書かれています。
ストーリーの長さは、1,000語~2,000語程度になります。
例えば、OBWのスターターの1冊、Girl on a Motorcycleというタイトルのお話は1,300語のお話になっています。
Girl On A Motorcycle (Oxford Bookworms Library: Crime & Mystery: Starter)
- 作者:Escott, John
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ペーパーバック
これがStage 1になると、語彙レベルは400語に上がります。それでも、語彙だけでいけば中学校2年生くらいのレベルになりますが、ストーリーの長さは5,000語程度にまで跳ね上がります。例えば、Les Miserableというタイトルは7,302語の長さになっています。
Les Miserables (Oxford Bookworms Library. Human Interest, Stage 1)
- 作者:Bassett, Jennifer
- 発売日: 2012/11/01
- メディア: ペーパーバック
OBWシリーズの最上位のStage 6になると、語彙制限は2,500語まで上がり、ストーリーの長さは30,000語程度までになります。CEFRのB2~C1レベルの相当するので、かなりの難易度ですよね。例えば、Jane Eyreというタイトルは31,360語の長さです。
このように、主に語彙レベルでグレードを分けているのがGraded Readersとなります。多くの出版社がGRを出していますので、お気に入りのシリーズが見つかると多読が楽しくなると思います。
このブログでのGraded Readersのシリーズ紹介
GRの代表的シリーズとして、
- Atama-ii Books(ATM)
- Cambridge English Readers (CER)
- Cambridge Experience Readers (CEXR)
- Cengage Page Turners(CPT)
- Foundations Reading Library(FRL)
- Oxford Bookworms Library(OBW)
- Oxford Dominoes (ODM)
- Penguin Active Readers (PAR)
- Penguin Readers (PR)
- World History Readers (WHR)
をご紹介したことがありますので、合わせてどうぞ。
このブログでのLeveled Readersや児童書・絵本の紹介
また、英語母語話者用の読み物であるLeveled Readersや児童書・絵本については、以下の記事で紹介しています。
erelc.hatenablog.com
erelc.hatenablog.com
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬