こんにちは♪
以前、以下の記事で、Graded Readers(GR)とは何かについて書かせていただきました。
多読図書の種類って何がある? 多読の中心Graded Readersのご紹介! - タドキストによる英語多読ブログ
そして、これまで、GRでお薦めシリーズとして、Foundations Reading Library (FRL)と、Cengage Page Turners (CPT)と、Atama-ii Books(ATM)、Penguin Readers(PR)、Cambridge English Readers(CER)をご紹介しました。もしご関心があれば、ぜひ下の記事もチェックしてみてくださいね♪
今回ご紹介するのは、GRの代表格の一つ、世界中の英語学習者から広く読まれ、愛されている、Oxford Bookworms Library (OBW)シリーズです。GRの代表格と書いた理由は、数多くあるGRの中で歴史のあるシリーズで、古典、現代フィクション、ノンフィクション、戯曲などの分野で260を超えるタイトルがあるからです。具体的なタイトルは、出版社のOxford University Pressの以下のHPをご参照ください。
Oxford Bookworms Library | Graded Readers | Oxford University Press
このOBWは、そのタイトル数や歴史から、Pearson English Readers (PER), Cambridge English Readers (CER), Macmillan Readers (MMR)と並び、多読の世界では四大GRの一角を成すシリーズといわれ、多読でたくさんの英語を読むためには欠かせないシリーズです。
OBWシリーズには、Starterレベル(250語レベル、CEFRのPre-A1~A1レベル)からStage 6(2,500語レベル、CEFRのC1レベル)までの7段階あります。OBWシリーズはすべて黒色の落ち着いた、大人っぽい装丁になっていますが、それぞれのStageで色分けされていて、表紙や背表紙を見て、一目でそれがどのStageの本かわかるようになっています。
具体的には、Starterはピンク、Stage 1は黄色、Stage 2はオレンジ、Stage 3は赤、Stage 4は紫、Stage 5は水色、Stage 6は緑が使われています。
OBWは大きなシリーズなので、今回は、この中で、多読の初期段階でおそらく多くの方が手にするStarterレベル(OBWのStarterレベルなので、OBW0と略されます)に焦点を当てて、その特長をいくつかご紹介したいと思います。
まず、OBW0のYLは0.8~1.2程度で、英文量は1冊の平均が1,375語です。
OBW0のお話の内容としては、オリジナルの書下ろし作品が中心ですが、一部、Robin Hoodといったの民話や、A Connecticut Yankee at King Arthur's Courtといった小説の簡略版もあります。
そして、英文の構成や形式として、通常の英文描写スタイルにだけでなく、漫画スタイルと、ロールプレイ・スタイルがあることが特徴です。以下に、この4つのスタイル別に、具体的な実例を何冊かご紹介します。
OBW0 The Mystery of Manor Hall YL 0.9 1,390語
オリジナル書下ろし 通常の描写文スタイル
The Mystery of Manor Hall Starter Level Oxford Bookworms Library (English Edition)
- 作者:Cammack, Jane
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: Kindle版
つまり、本の要素を文とイラストに分けた場合、主が文字で従がイラストになる、オーソドックスなスタイルで、OBW0の多くがこのスタイルをとります。この本の他に、同じスタイルをとるOBW0としては、The Big Gameや、The Girl with Red Hairや、Red Roses や、The Fifteenth Characterや、The Girl with Green Eyesや、Girl On A Motorcycle や、Orcaや、Girl On A Motorcycleや、Police TVなど、多くあります。
スリラー、ロマンス、青春ものなど、お話のジャンルは様々ありますので、きっと好きなお話を見つけることができると思います♪
OBW0 King Arthur YL 0.8 1,140語
民話 漫画スタイル
お馴染みアーサー王のお話を、漫画スタイルでえがいた本です。つまり、主がイラストで従が文字になるスタイルです。もちろん、セリフや地の文は250語レベルの非常にやさしい英語で書かれています。
この漫画スタイルのOBW0には、他には、Give Us the Moneyや、Pirate Treasure
や、Vampire Killerや、Robin Hoodなどがあります。
OBW0 Survive! YL 1.1 1,540語
オリジナル書下ろし ロールプレイ・スタイル
このロールプレイ・スタイルがOBW0のユニークな特徴といえると思います。この本では、読者がこの本の主人公Chrisになったという想定で、極寒の雪山から無事に下山できるよう、選択肢を選びながら読むスタイルになります。そして、選択を失敗すれば、もう一度最初からやり直しになることも…。
このロールプレイ・スタイルのOBW0としては、他に、The White StonesやMystery In Londonや、Oranges in the Snowがあります。
OBW0 The Ransom of Red Chief YL 0.8 890語
小説の簡略版 漫画スタイル
The Ransom of Red Chief: Starter 250 Headwords (Oxford Bookworms Library Classics)
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ペーパーバック
O. Henryによる作品で、『赤い酋長の身代金』の邦題でも知られるこの作品を、簡略した本です。この小説の簡略版タイプは、OBWのStage 1以降にもっと増えます。他には、A Connecticut Yankee at King Arthur's Courtは、Mark Twainによる作品『アーサー王宮廷のコネチカット・ヤンキー』の簡略版です。
多読初期には欠かせないタドキスト必須のOBWのStarterレベル。気になったものがあれば、ぜひぜひ、読んでみてくださいね♪
公共図書館にも所蔵していることが多いですので、お近くの図書館でチェックしてみてもいいと思います!
また、このブログで紹介しているOBWシリーズの図書は、以下から検索することができます。
ちなみに、個々の多読図書の語数やYLの調べ方を知りたい場合には、以下の記事を参照してください♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬