こんにちは。
お立ち寄りいただきありがとうございます。
今回は、美しくて、心にじんわり響く、素敵な絵本『Grandad's Prayers Of The Earth』をご紹介させていただきます。
本について
今回ご紹介するのは、Douglas Woodさんが文を、P.J. Lynchさんがイラストを描き、1999年に刊行された絵本『Grandad's Prayers Of The Earth』です。写実的で美しい自然と、祖父と孫が寄り添うイラストが素敵で、懐かしさを誘いますね。
YL 2.0~2.5程度で語数は1,006語 です。
本の内容のご紹介
表紙に描かれている少年の1人称で語られる絵本です。
少年が大好きだったおじいちゃん。おじいちゃんと一緒にいる時間は、いつだって、とびっきりのものでした。
2人で森の中へ散歩に行くのは特別な時間。いつも、おじいちゃんにたくさんの質問を投げかけたものでした。
ある日、少年はおじいちゃんにお祈り(prayer)について尋ねます。
しばらく黙った後、おじいちゃんは、木も、小川も、石も、鳥も、そして人間も、お祈りをしているんだよ、と答えます。
そして、それが心の底から発せられた本当の言葉であれば、お祈りだということや、お祈りというのは他人ではなく、自分自身を変えるためのものであることを、優しく諭してくれました。
少年は、何度も反芻しますが、その意味が難しくて理解できませんでした。でも、そんなある日、大好きだった、本当に大好きだったおじいちゃんが亡くなってしまいます…。
そして、少年は…。おじいちゃんの言っていたことの真意に、じっくりと気づいてゆく姿が、情感たっぷりに描かれていて、じんわりと心に響いてきます。
静かで、穏やかで、深くて、温かくて。おじいちゃんの存在そのものが描かれたような、心が洗われるような、本当に素敵な絵本です。
美しく描かれた自然、おじいちゃんの優しい顔など、私たちの幼少時代も思い出させてくれるような絵本でもあります。
もし気になれば、ぜひ、チェックしてみてくださいね。
最後に
この絵本のイラストレーターのP.J. Lynchさんは、『When Jessie Came Across the Sea』や、『The Christmas Miracle of Jonathan Toomey』で、ケイト・グリーナウェイ賞を受賞した、偉大な方でいらっしゃいます。
過去に紹介した記事もありますので、よろしければ、合わせてチェックしてみてくださいね!
今回は、美しくて、心にじんわり響く、素敵な絵本『Grandad's Prayers Of The Earth』をご紹介させていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬