こんにちは。
皆さんは、強烈な霧に見舞われたことがありますか?
山間部を運転している時や、湖の近くを訪れた時など、数メートル先も見通せないような霧を経験したことがある方も少なくないのではないでしょうか。
今回ご紹介する本は、濃い霧が数日に渡って立ち込めた、ある海辺の町の風景を描いた『Hide and Seek Fog』です。
本について
『Hide and Seek Fog』は、文はAlvin Tresseltさんが、イラストはRoger Duvoisinさんが手掛けた絵本で、表紙に輝くメダルが示すように、1966年のコールデコットオナー賞に輝いた作品でもあります。
YL 2.0~2.4程度 語数700語 Lexile: AD740Lの絵本です。
本の内容のご紹介
この海辺の町に濃い霧がかかってきたのに最初に気づいたのは、ロブスターを捕りに海にボートで出ていた漁師さんでした。その霧を見て、漁師さんは岸に戻ります。
この霧のために岸に戻ったのは漁師さんだけではありません。ヨットに乗って海に出ていた人たちも、浜辺で海水浴を楽しんでいた人たちも、海鳥たちも、この霧に追われるように、自分たちが戻るべき場所へ戻っていきました。
やがてこの霧は町をすっぽりと包み、以後3日間この状態が続きました。
海に出られない漁師たち、肩がぶつかりながら歩いてゆく町の人たち、濃い霧に喜び遊ぶ子どもたち…。まさに、霧の中で町全体がかくれんぼ(hide and seek)をしているようです。
霧が包んだ海辺の町での、それぞれの人の思いや行動が、濃い霧で包まれた町の様子とともに描かれています。
水彩画で描かれたイラストが、霧に包まれた町の様子を上手に表現しています。
もし気になれば読んでみてくださいね。
最後に
この本には、『きりのなかのかくれんぼ』の邦題で和訳版も刊行されていますので、合わせて紹介させていただきます。
このブログでは、多読や読書で楽しめる英語の本を、他にも紹介しています。もしご関心がありましたら、合わせてチェックしてみてくださいね!
今回は、霧の立ち込めた町の様子を描いた『Hide and Seek Fog』を紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬