こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、自らのハンデを背負い挑戦を続ける父とMLBプレーヤーJackieを重ねて描いた、心熱くなる英語絵本をご紹介させていただきます。
2006年のシュナイダー・ファミリー賞(Young Children部門)を受賞した作品です。
本について
今回ご紹介させていただくのは、Myron Uhlbergさんが文を、Colin Bootmanさんがイラストを手掛けた絵本、『Dad, Jackie, and Me』です。
YL 2.0~2.5程度 語数は1,939語 Lexile: 610Lの本です。
本の内容のご紹介
表紙に描かれた少年の1人称によって書かれた絵本です。
少年はニューヨークに住み、Brooklyn Dodgersの大ファン。
特に、近代メジャーリーグでアフリカ系アメリカ人として初めてメジャーリーグに出場したJackie Robinsonのプレーが大好きだった。
家から地下鉄を乗ってすぐにあるDodgersの本拠地Ebbets Fieldで、野球を、Jackieを、生で見たいと強く願っていた。
そんな少年の願いがある日、かなえられることになった。
新聞社に勤め、耳が不自由な父親がDodgers戦のチケットを買ってきてくれたのだった。
スタジアムで初めて見た景色は、少年が見た中で最高の景色。
芝の緑も、白いラインも、ベースのかたちも、全てが完璧だった。
興奮だ最高潮に達する中、Jackieがスタジアムに姿を現した。
観客は"Jackiee, Jackiee, Jackiee!"の大合唱。
耳が聞こえない父親は、"AH-GHEE, AH-GHEE, AH-GHEE!"という声で声援を送り、周りの観客から不思議そうに見られた。
少年と父親は、その日以来、しばしばDodgersの試合を見に行くようになった。
試合の中では、黒人プレーヤーであるJackieに対していわれのないヤジが飛ぶことも、相手選手から足をスパイクで故意に踏まれることもあった。
野球をしたことがない父親は、キャッチボールもできないが、少年と楽しむようになった。
父親は、逆境に立ち向かうJackieに、ハンデを背負って挑戦を続ける自分自身の姿を重ねて、応援したのだった…。
父親は耳が不自由であるという身体的ハンデ、Jackieは当時いなかった黒人プロ野球選手という人種のハンデを背負いながら、強い気持ちで挑戦を続ける姿が印象的で、心熱くなります。
ストーリーラインもイラストも美しい絵本です。
気になれば、是非、チェックしてみてくださいね!
最後に
この本は、2006年のシュナイダー・ファミリー賞(Young Children部門)を受賞した作品です。「シュナイダー・ファミリー賞って何?」と気になった方は、以下の記事も合わせてどうぞ!
また、このブログでは、シュナイダー・ファミリー賞を受賞した作品として、他にも以下の本をご紹介したことがありますので、ご関心があれば合わせてどうぞ。
このブログでは、多くの絵本、多読用図書を紹介しています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、Happy Reading!!