こんにちは!
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は、2000年にLibrary of Congree(アメリカ議会図書館)から、"Living Legend"(生きる伝説)として宣言された、偉大な絵本作家、Robert McCloskeyさん(1914-2003)による、美しく、穏やかな古典的名作をご紹介したいと思います。
1949年にコールデコットオナー賞に輝いた作品です。
本について
今回ご紹介するのは、今回ご紹介する絵本を含め、2度のコールデコット賞、2度のコールデコットオナー賞を受賞された、絵本界のレジェンドでいらっしゃるRobert McCloskeyさんが文とイラストを手掛けた絵本、『Blueberries for Sal』です。1949年にコールデコットオナー賞(その年の絵本の優秀賞)を受賞した絵本です。表紙に銀メダルが輝いていますよね。以下のAmazonでのレビューも2,000件を超えていることから、世界中で広く読まれていることがわかりますね。
YL 1.8~2.2程度、語数は1,047語 Lexile: AD600Lの本です。
本の内容のご紹介
この本の主人公は、表紙に描かれているSalという名前の女の子です。
ある日、Salはお母さんと一緒にバケツを持って、丘にブルーベリーを摘みに来ました。
これから来る冬に向けて、たくさんのブルーベリーを貯蔵用にするためです。
辺りいっぱいにブルーベリーの実がなっている丘に着くと、お母さんは早速摘み始めます。ブルーベリーを入れるたびに、金属製のバケツに"kuplink, kuplank, kuplunk!"と音が響きます。
Salは、ブルーベリーを摘みますが、やっぱり食欲が勝ります。
どんどん進むお母さんの後を、ブルーベリーをつまみながらゆっくりとついていきます。
そして、2人の距離は次第に広がっていきます…。
ちょうどその頃、丘の反対側では、熊の親子が冬眠に備えて、ブルーベリーをたくさん食べようと、やって来ていました。
お母さん熊に一生懸命ついていった小熊でしたが、次第に足も疲れ、2人の距離が広がっていきます…。
そして、Salも小熊も、気づいた時にはお母さんの姿が見当たらなくなってしまいました…。
そして、この後、何とも珍しくも微笑ましいことが起こります…。
もし気になれば、是非、ご自身の目で確かめてみてくださいね!
ほのぼの、ブルーベリー色で丁寧に描かれたイラストを背景に、美しく、穏やかなお話を楽しめる古典的名作です。
最後に
この作品は、日本でも『サリーのこけももつみ』の邦題で和訳も刊行されていますので、合わせてご紹介させていただきます。
このブログでは、コールデコット賞とは何かに関する記事の他、過去の記事でいくつかコールデコット賞や、コールデコットオナー賞受賞作品を紹介させていただいております。もしご関心があれば、以下の記事から、過去のコールデコット賞作品に関する記事をすべてチェックできますので、ぜひどうぞ。
Robert McClokeyさんの絵本としては、このブログで『One Morning in Maine』と、『Time of Wonder』をご紹介したことがありますので、ご関心があれば、合わせてチェックしてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、Happy Reading♬